研究課題/領域番号 |
09874072
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
金道 浩一 大阪大学, 極限科学研究センター, 助教授 (20205058)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 帯磁率 / 光合成 / 光化学系 / マンガン四量体 / パルス磁場 / ノンヘム鉄 / PSII / 結晶場定数 / 高感度 / 強磁場 / ファラディ法 |
研究概要 |
本年度は、本研究で開発された高感度の帯磁率測定装置を用いて、光合成光化学型ll(PSll)におけるマンガン四量体の磁性を明らかにする試みを行っている。 光合成において光エネルギーが化学エネルギーへと変換される過程はかなり解明されつつあるが、そのメカニズムには未知の部分が多く残されている。PSllの電子伝達系に存在するマンガン四量体は、水分解反応において周知的にその価数を変化させながら水素イオンと電子を放出して酸素を発生させているが、その価数変化の詳細及び四量体の実態そのものが明らかにされていない。これまでは、マンガンクラスターの示す磁性が小さいため実験的に解明することが困難と思われてきた。我々は、昨年度本研究を通じて開発した高感度帯磁率測定装置を用いる事により、PSllノンヘム鉄の帯磁率測定に初めて成功した。このことは、同程度の磁性であるマンガンクラスタの測定が可能であることを意味しており現在装置の改造を行っている。つまり、本測定のねらいは、光照射による磁性の変化をとらえることが望まれるため、試料近傍から光を照射する必要があり、装置全体のダウンサイジングを行っているのである。改良による装置の調整が終わり次第、測定結果が得られると思われる。
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