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多重ScS波を用いたマントルQ値測定法の全面的見直しと地殻構造を考慮したQ値測定

研究課題

研究課題/領域番号 09874088
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 固体地球物理学
研究機関京都大学

研究代表者

中西 一郎  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10164229)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード多重ScS / S波速度 / 異方性 / Q値 / 表面波 / フィリピン海プレート / 太平洋プレート / 観測点補正
研究概要

全マントルのS波速度およびQ値,さらにS波速度異方性を決定することを試みた。数値実験を行った論文はアメリカ地震学会誌に印刷された。申請時に考えていた研究計画では,用いるデータは多重ScS波のみであったが,その後全マントルのQ値を決定するには多重ScS波に加えて他の地震波を加えること,さらに考慮するパラメータとして,Q値だけでなくS波速度およびその異方性も導入する必要性があることに実際のデータ解析を通して気が付いた。S波速度および異方性の研究のために表面波の解析も加えた。観測点補正も重要であり,この影響を少しでも少なくする目的で気象庁松代精密地震観測室の小アレイのdataを用いて観測点補正のための実験およびデータ解析を行った。表面波の解析の松代アレイデータを用いた研究の両者とも結果は現在印刷中である。また日本列島の場合,太平洋プレートだけではなく中部地方以西ではフィリピン海プレートが沈み込んでいるため,これら2つのプレートの形状の調査,特にフィリピン海プレートの形状と構造は重要であり,フィリピン海プレートの研究も行ない,その研究結果の一部も論文として印刷された。このようにして最初の計画とはかなり表面状変化したが,他の多くの影響の調査も終了し,現在は最初の計画にもどり,さまざまな影響を考慮した多重ScS波の解析を行なっている。本年秋の地震学会で発表する予定である。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 一瀬建日・中西一郎: "The effect of the crust on the estimation of mautliQ from spectral action of muiltipls ScS phases" Bulletin of Seismalosial Society of America. 87・4. 778-781 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 木下友貴子・中西一郎: "Subcrustal Seismicity beneath the southen Part of the Chugoku segin,Japan" Journal of physics of the Earth. 45・4. 307-312 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 加藤護・中西一郎・小林昭夫・高山博之: "マルチプル・テイパ-法を用いた遠地地震波形記録のスペクトル解析" 精密地震観測室技術報告. 15(印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 小林励司・中西一郎: "Location of Love-to-Rayleigh conversion due to lateat heterogenely or azimuthal anisotropy in the upper mantle" Geophysicai Researcl Letters. 25(印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 小林励司・中西一郎・坪井誠司: "Polavization aromles of suiface waves recorded by a broadban seirmometer netark in Hokkaido,Japan" Journal of physics of the Earth. 45・6(印刷中). 383-396 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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