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電子-陽電子プラズマ中の電磁波動励起と非線形発展

研究課題

研究課題/領域番号 09874095
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 超高層物理学
研究機関九州大学

研究代表者

羽田 亨  九州大学, 大学院総合理工学研究科, 助教授 (30218490)

研究分担者 南部 充宏  東京都立科学技術大学, 教授 (40038500)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード天体プラズマ / 線形プラズマ不安定性 / 相対論的プラズマ / プラズマ波動 / 非線形波動 / リング分布
研究概要

天体プラズマ現象への応用を念頭におき、超高エネルギーを持つ粒子分布によるプラズマミクロ不安定性を、理論および数値シミュレーションにより解析した。粒子分布としては、磁力線に平行および垂直なエネルギー源をもつ、ビームとリング分布を典型的な場合として考察した。
既知の通り、ビーム分布はランダウ共鳴により静電波を励起するが、同時にサイクロトロン共鳴によっても静電波動は励起される。非相対論的プラズマにおいては、プラズマの広いパラメーター領域でランダウ共鳴が支配的であるが、ビームが超高エネルギーで、相対論的効果が強い場合、静電波は主としてサイクロトロン共鳴により励起されることを、線形分散式の解析および粒子シミュレーションにより示した。これは、ビーム速度が光速に非常に近い場合、平行方向の運動に対する効果的質量が大きく、プラズマ電流を生起できないためである。一方、サイクロトロン共鳴の場合、加速度はビームと垂直方向だから、不安定性は影響を受けない。
垂直方向の自由エネギーを持つリング分布は、垂直衝撃波下流域や、磁化プラズマ流中での中性粒子のピックアップ過程に伴いしばしば形成される。これまで特に波数k=0付近に励起されるモードに注目した。粒子の初期運動量を大きくすると、波動エネルギーの飽和レベルが急激に低下する臨界点が存在する。臨界点近傍における波動の長時間発展は、通常の線形成長から非線形飽和を経て、さらに長時間後に非線形成長から第二非線形飽和に至る、2つの段階が存在することが分かった。これは、第一飽和点における一種の過飽和現象と位置づけられ、理論および数値シミュレーションによって、その存在を確認した。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S. Matsukiyo, T. Hada, M. Nambu, and J. I. Sakai: "Landau and Cyclotron resonanves in the beam-plasma intecations" J. Phys. Soc. Jpn. (印刷中). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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