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ランタノイドポルフィリン錯体を用いたアミノ酸の絶対構造決定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09874125
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 有機化学
研究機関立命館大学

研究代表者

民秋 均  立命館大学, 理工学部, 助教授 (00192641)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードガドリニウム / ポルフィリン / アミノ酸 / 励起子相互作用 / 円二色性スペクトル / 絶対構造
研究概要

ガドリニウムポルフィリン錯体を新規に合成し、中性領域で無保護のアミノ酸(双性イオン型)と錯形成させ、励起子相互作用による円二色性スペクトルとその絶対構造とを比較検討したところ、アミノ酸の絶対構造を決定する方法としての潜在的能力を有することが判明した。
1.メソ位にアリール基を有するポルフィリン誘導体のガドリニウム錯体を新規に合成できた。ガドリニウムは三価であり、アキシャル位にアセチルアセトナートが配位子していた。
2.アミノ酸の水溶液とガドリニウムポルフィリン錯体の非水溶液とを撹拌することにより、アミノ酸を有機溶媒側に抽出することができ、ガドリニウムポルフィリンとアミノ酸との1:1錯体が形成された。
3.メソ位のアリール基としてオルト位に置換基を有するフェニル基を用いると錯体がほとんど形成されないことや、アキラルなポルフィリンの吸収領域において大きな円二色性スペクトルが観測されたことから、キラルなアミノ酸がガドリニウムの配位圏内に強く固定されていることが判った。
4.ほとんど全ての光学活性なアミノ酸において、錯体形成による大きなコットン効果が可視領域に見られた。このシグナルは、水溶液で見られるものと比較して、長波長シフトかつ増幅されていた。
5.アミノ酸の光学活性カラムからの溶離水溶液を、ガドリニウムポルフィリン溶液で抽出すると、円二色性スペクトルが観測され、アミノ酸の絶対構造を決定法として有用であることが判明した。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Tamiaki, et al.: "Gadolinium(III) porphyrin as a novel circular dichroism probe for chirality of amino acids" Tetrahedron Lett.38. 4239-4242 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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