研究課題/領域番号 |
09874156
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分離・精製・検出法
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
渡會 仁 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30091771)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 電気泳動 / 電磁泳動 / 泳動分析 / 磁気泳動 / 微粒子分析 |
研究概要 |
ポリスチレンラテックス(直径3〜20μm)及び炭素粒子(直径2μm)の分散水溶液を試料として磁場と電場の影響を検討し、以下の成果を得た。 (1)電解質溶液中の微粒子の挙動に及ぼす磁場の影響:塩化カリウム水溶液に微粒子を分散させた場合は、外部磁場を作用させても泳動は全く起こらないが、塩化マンガン水溶液の場合は、外部磁場の影響で粒子が等速で泳動することを見出した。塩化マンガンの濃度を変化させて泳動速度を測定した結果、これは常磁性であるマンガンイオンの磁化により、溶液内に圧力勾配が発生したためであると解釈された。 (2)密封容器内における電磁力の影響:石英マイクロセル内にラテックス微粒子の分散塩化カリウム水溶液を密封し、磁場と電場を直交するように作用させ、ラテックスの挙動を高解像度CCDカメラ付き顕微鏡にて測定する方法を検討した。その結果、測定結果の信頼性を向上させるために必要な条件は、セル内における磁場の精確な評価、微粒子の位置決定の精度、微粒子の位置の時間変化を測定する上でのビデオ記録の精度等であることが判明し、これらの条件を満たす測定法を詳細に検討した。 以上の結果は、パルス電磁場における水溶液中微粒子の挙動を検討する上で有用な基礎的知見となる。
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