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微小プランクトンの成長・死亡・分解過程

研究課題

研究課題/領域番号 09874165
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 生態
研究機関宮崎国際大学

研究代表者

原 成光  宮崎国際大学, 比較文化学部, 教授 (50261243)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード生死判定 / 螢光基質 / ゲルカバー法 / 微生物 / コロイド / 溶存有機物 / ゲルカバー濾過 / プランクトン / 死細胞 / コロニーカウント
研究概要

昨年度の研究において蛍光基質(Fluorescein diacetate,FDA;6-carboxyfluorescein diacetate,CFDA)を用いた生死判定は原核生物であるバクテリアに用いた場合、時としてコロニーカウントを下回ることからはこれらの生物群には必ずしも適当でないことが判明した。一方、核酸染色剤であるDAPIと組み合わせた計数においてバクテリアの増殖が定常期に入ると死菌数及びバクテリアの抜け殻(Ghost)と考えられる微小粒子が急増することが分かった。この微小粒子の増加はバクテリアの種類によって異なり、大腸菌Escherichia coliでは観察されなかったが海水より分離した菌株では顕著であった。
海水中の植物プランクトンでは最大約40%の個体が死んでいることが分かった。これらの死細胞はいわゆる自然死であり動物の捕食による分解ではない。バクテリア及び植物プランクトン、おそらく全ての微小プランクトンは捕食以外に自然死によって分解しているものと考えられる。培養バクテリアで見たようにこれらの分解産物のなかには直接コロイド状となるものもあり、また植物プランクトンのブルーム後期など短期に多量の死細胞が供給されるときなど真の溶存状態からコロイドへと凝集する過程も顕著となると考えられる。近年海洋でのコロイド状有機物の動態が注目されており、細胞の自然死に起因する有機物供給過程の研究を今後も進めていきたい。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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