研究課題/領域番号 |
09875019
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用物理学一般
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
中村 健太郎 東京工業大学, 精密工学研究所, 助教授 (20242315)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | Δ-Σ変調 / 1ビット信号 / 点音源 / 放電音源 / 音響計測 / バーチャルリアリティー / レーザ光 / 光音響信号 |
研究概要 |
点音源が実現すると、音響計測やバーチャルリアリティーに有用である。本研究では、1ビットディジタル信号で放電を生じさせ、点音源を実現する方式を提案するものである。放電は強力なレーザ光を集束したり、電界集中によって発生させることを考える。 昨年は放電の発生は行わず、物体にレーザ光を照射することで光音響信号を初めて1ビットディジタル信号で発生させた。 本年度の成果は次のとおりである。 1) Δ-Σ変調器を製作して、本研究で任意のアナログ信号入力に対して最大クロック周波数10MHzまでの1ビットディジタル信号の利用が可能になった。 2) 電界集中による放電の利用を検討した 放電はインパルス点音源として音響計測に使われることがある。ここでは、これを1ビットディジタル信号で駆動することでアナログ原信号の再生を試みた。 2-1) 高速繰り返し可能な放電音源の製作 高いサンプリングレートの1ビットディジタル信号を利用するためには、高速繰り返しが可能な放電音源が必要であるので、繰り返し性能を追究して、繰り返し周波数100kHzを実現した。 2-2) 1ビット信号駆動放電による原信号再生の確認 試作した放電音源を用いて、1ビットディジタル信号による放電で、アナログ原信号の再生をはじめて確認した。また、放電からの距離に応じて、1ビット信号特有の高域ノイズ成分は急速に減衰、原信号が残ることも確かめた。
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