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局所結晶格子不安定解析による微小構造材料の原子レベル破壊クライテリオンの評価

研究課題

研究課題/領域番号 09875028
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 機械材料・材料力学
研究機関京都大学

研究代表者

北村 隆行  京都大学, 工学研究科, 教授 (20169882)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード格子不安定 / 破壊クライテリオン / 局所不安定 / 微小構造材料 / 結晶格子 / 内部エネルギー / 剛性係数 / 正値性
研究概要

微小構造材料では,原子レベルで微視構造を制御できうる可能性を有する反面,局所における原子配置の不整合から破壊が発生・伝播して構造体全体の機能を奪うことがある.本研究の目的は,微小構造体の信頼性を確保するために,原子レベルからの破壊クライテリオンを明らかにすることである.分子動力学による破壊シミュレーション結果の詳細な観察によって局所破壊条件を抽出することと結晶格子のエネルギー的不安定性を結びつける解析を行った.得られた結果は以下のようにまとめられる.(1)分子動力学法によってニッケル単結晶(埋め込み原子法による原子間ポテンシャル使用)の引張シミュレーションを行った.セルの拘束条件,温度等のパラメータを変化させて,破壊形態(へき開型とせん断型)の変化様相,および,破壊開始点近傍の原子配置を観察した.(2)破壊が始まる局所における結晶の格子形状(すなわち,局所ひずみ)には破壊形式によって特徴があることを見いだした.(3)応力,弾性係数,剛性係数を算出した.この正値性より変形に対してエネルギー的に不安定となる格子形状を解析した.(4)分子動力学より得られた多自由度系の局所不安定破壊タライテリオンについて格子不安定性の適用可能性を明らかにした.(5)転位の発生が局所のエネルギー不安定によって説明できることがわかった.(6)転位の発生や相変態の開始にはひずんだ格子の集団が存在する.そのひずみ分布と局所不安定性の関係を明らかにした.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Takayuki Kitamura: "Criteria for Nucleation of a Cleavage Crack and a Dislocation in a Nickel Single Crystal Based on Molecular Dynamics" Mesoscopic Dynamics of Fracture,Advances in Materials Research. 120-130 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 屋代如月: "面心立方体の転位発生の分子動力学シミュレーションおよび前駆局所ひずみ集中の格子不安定条件による特性解析" 日本機械学会論文集. 64-626. 2583-2589 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 北村隆行: "分子動力学法によるメゾ破壊シミュレーション" 日本機械学会論文集. 65-631(掲載予定). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Takayuki Kitamura: "Atomic Simulation on Deformation and Fracture of Nano-Single crystal of Nickel in Tension" JSME International Journal,Ser.A. 40・4. 430-435 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 北村隆行: "引張軸に対して直角方向に拘束を受けるニッケル結晶のへき開破壊に関する原子レベル解析" 日本機械学会論文集,A編. 63・615. 2380-2386 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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