研究概要 |
1 植物(ミツバ)の種子の発芽促進に及ぼす磁界の影響 周波数が0Hz(DC)、3.5Hz,7Hz,10.5Hz,14Hzで、磁界強度が400A/m,600A/mのすべての組み合わせの場合について、ミツバの種子の発芽に及ぼすELF弱磁界の効果について実験した。その際に、差動増幅器やオシロスコープを用いて上記の磁界が発生しているかを確認した。実験結果は発芽率と平均発芽日数についてまとめ、磁界を印加していない場合と比較した。周波数7Hz,強度600A/mの磁界環境は発芽を促進することが統計的にわかった。 2 天然酵母パンの発酵に及ぼす磁界の影響 ホシノ天然酵母パン種を水に溶かして、水種を作る際に周波数7Hz,強度200、400、600、800、1000A/mの磁界を印加して、磁界の影響について実験した。その際にビデオ装置一式とICレコーダを用いて発酵の様子を観察した。同時にPH計を用いて発酵度を測定した。また、その水種を小麦粉に加えて実際に食パンを焼いて、コントロールと比較した。その結果、周波数7Hz,強度600A/mの磁界環境は発酵を促進させているのではないかとの感触を得た。 3 その他、植物(ミツバ)の初期生長、金魚の稚魚期の生長、ラン藻とアゾラの共生体の窒素固定繁殖などに及ぼす磁界の影響についても実験した。しかし、バラツキが大きくて、はっきりした結果を得るまでには至らなかった。
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