研究概要 |
有害ガス吸着能を有する吸音性多孔質コンクリートの研究(玉井担当) 1. 材料と配合および形状の検討 骨材粒径を1mmとした10cm厚さの多孔質コンクリートの表面積は普通コンクリートの片側表面積の約500倍にもなることが明らかになっている。また,天然のゼオライトが各種のガスを吸収するが,特にフライアッシュから合成した粒状の人工ゼオライト骨材が(NOx)を吸収し無害化できることを明らかにし,その配合と形状を検討し最適条件を決定した。 2. 機械的物性の検討 各種材料と配合で作成した供試体の強度,弾性係数等の機械的な物性を検討し,吸音板としての物性を評価した。 有害ガス吸着能と無害化法の確立(計良,古南担当) 1. 有害ガス吸着能の調査と最適条件 天然ゼオライトや人工ゼオライトとセメント混合系に関し,各種配合した供試体の有毒ガス吸着能は,既に試作したパルス吸着反応装置を用いて調査し,最適条件を検討した。 2. 吸着したガスの無害化法の検討 これにはチタニアを主とした合成触媒を用いて行い。この触媒の効果は光または熱により相違するため各種条件下における効果をほぼ明らかにし,製品化の可能性を示した。
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