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都市域地下不飽和帯における有害ガスの探知と回収に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09875125
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 土木環境システム
研究機関大阪大学

研究代表者

村岡 浩爾  大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90029017)

研究分担者 平田 健正  和歌山大学, システム工学部, 教授 (30093454)
石井 義裕  広島工業大学, 工学部, 講師 (30243166)
中辻 啓二  大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10029324)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード不飽和帯 / 地下水位変動 / 数値計算 / 土壌ガス調査法 / 浸透過程 / 汚染物質の動態
研究概要

地下水位が一定め場合、有毒ガスの不飽和帯におけるガス揮散挙動は土壌の吸着が大きな要因を占めていることが分かった。対象とした完全乾燥状態の土壌だけでも、土壌の種類の違いによる影響は吸着係数にして1000倍、粒径による影響は100倍程度の差が見られた。吸着係数は完全乾燥状態の土壌粒子の比表面積と比例関係にあり比表面績の大きいほど吸着係数が大きくなっていることが分かった。これより、不飽和帯におけるガス挙動は拡散係数による現象に加えて、土壌粒子に対する吸着を十分に考慮する必要があることが分かった。
VOCガスの吸着は単粒構造を持つ土壌に対しては土壌の種類と粒径に依存するととはよ記の通りであるが、団粒構造を持つ土壌に対してはより複雑な関係を持つ。しかしそれ以上に吸着に影響を与えるのは含水比であり、土壌の比表面積が一定であるような赤玉土、鹿沼土に対しては、含水比が30〜40%までは吸着係数は激減し、それ以上は一定とみなせる吸着特性を持つことが分かった。
揮発性有機塩素化合物などによる土壌・地下水汚染の汚染源探査や高濃度地域の絞り込みに土壌ガス調査法が用いられている。また、このような現場では浄化対策技術として地下環境中からガス態の汚染物質を除去する土壌ガス吸引法が広く適用されている。本研究では、実際の現場で不飽和土壌中のガス透過度を土質別に分類し、定量的に把握した。また、土壌ガス吸引法実施時の透気半径、浄化効果を算定することで、対策技術の効率評価も行った。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 村岡浩爾: "土壌・地下水汚染とその環境保全の現状と課題(基調講演)" 地下水・地盤環境に関するシンポジウム'98「地下水の流動保全と環境問題」講演集. 1-10 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 八木誠吾・村岡浩爾: "地下水位変動場における飽和帯中のDNAPLの溶解と2次元輸送について" 土木学会第53回年次学術講演会概要集第7部. VII-19 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 石井義裕・村岡浩爾: "地下水汚染物質諸挙動の保全技術への適用について" 地下水地盤環境に関する研究協議会 地下水地盤環境に関するシンポジウム'98発表論文集. 85-96 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 村岡浩爾・石井義裕: "地下水・土壌汚染と吸着現象・吸着係数について" 地下水技術. 40・5. 49-54 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 長藤哲夫,今村聡,日下部治,平田健正: "揮発性有機塩素化合物土壌ガス吸引法における浄化影響要因に関する研究" 土木学会論文集. 594/VII-7. 35-44 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 平田健正: "土壌・地下水汚染修復の現状と将来" 地下水学会誌. 40・4. 395-402 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 平田健正: "地下水質をめぐる環境問題" かんきょう. 5月号. 12-14 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 平田健正: "浸透過程と汚染物質の動態" 日本水文科学会・日本地下水学会合同シンポジウム「水・物質循環と環境」. 10-15 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] H.Hirata: "Cost efficiency of subsurface remediation usmg vapor extraction and groundwater extraction" Proc.of Int'l Conf.on Enuironmental Restration. 176-183 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 八木誠吾: "地下水位変動を伴う飽和帯中でのDNAPLの溶解現象解析" 土木学会関西支部年次学術講演会概要集. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 八木誠吾: "地下水面上に滞留した汚染物質の溶解に及ぼす水位変動の影響" 土木学会第52回年次学術講演会概要集. 578-579 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 八木誠吾: "地下水面に滞留した汚染物質の鉛直挙動に関する実験的研究" 第31回日本水環境学会年会講演集. 358-359 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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