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ホスホリン錯体の合成とその触媒作用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09875230
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関同志社大学

研究代表者

太田 哲男  同志社大学, 工学部, 助教授 (50213731)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードビスホスホリン / パラジウム錯体 / 複素環化合物 / ヘテロ原子化合物 / ホスホリン
研究概要

1.4,4',5,5'-テトラメチル-2,2'-ジホスホリン型配位子
Matheyらの報告に従い、上記ジホスホリン化合物の合成を行った。本化合物は、論文によると総収率10%程度で得られることが示されているが、我々の検討では、純粋なものは数パーセントしか得られないことがわかった。得られた化合物を用いてパラジウムとの錯体合成を行ったところ、二価のパラジウム化合物とは錯体を形成しなかった。このことは、本化合物が電子供与性が弱く、高原子価の金属錯体の安定化にはあまり効果がないことを示しており、我々の予測通りであった。0価のパラジウム錯体とは錯形成したと思われるスペクトルが得られたが、その充分なキャラクタリゼーションには至らなかった
2.フェナンスレンの1、10位がリンで置換されたジホスホリン型配位子の合成
一般に、1,10-フェナントロリンは、その強制的な平面構造のため、2,2'-ビピリジンよりも強い配位力をもつ。そこで、上記の2,2'-ジホスホリンよりもフェナンスレンの1、10位がリンで置換されたジホスホリン化合物がより配位子として有効であると考え、合成を試みた。合成経路として、2、3位を置換基で保護し、l、4位にリンと結合させるための官能基を持つアルキル基を導入したベンゼンを出発物質に用いる合成経路を検討した。側鎖の適当な位置にオレフィンを導入することでリン原子が導入できると考えられたので、2-メチル-3-プロペニルの導入を試みた。クロスカップリングの条件を検討することで、目的のジオレフィン化合物の合成に成功した。ついで、Friedel-Craft条件でのリン原子の導入に成功した。現在、熱もしくは光による環化反応の検討を行っている。この反応系では、大量合成が可能なことから、今後、反応条件の検討を行い、目的化合物を得て、錯体合成、触媒反応を検討していく予定である。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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