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熱水系における粘土鉱物特性の探査工学的利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09875255
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 資源開発工学
研究機関北海道大学

研究代表者

米田 哲朗  北海道大学, 大学院工学研究科, 助教授 (00002056)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード古海底熱水系 / 海緑石-スメクタイト / 緑泥石 / スメクタイト混合層鉱物 / 緑色雲母鉱物 / 熱水変質 / 粘土鉱物特性 / 探査工学
研究概要

熱水系の形成過程における粘土鉱物の組成・構造と熱水環境の関係を究明し,そC鉱物学的特性の探査指標としての有用性を検討するという本研究の目標に対し,最終年度として,既存データと新規データの解析と比較に重点を置いた.すなわち,今年度の実施計画を,補足的なフィールド調査と採取試料の鉱物学的分析・解析を行うこと,そして熱水系から得られた粘土鉱物の鉱物学的特性を比較し、総合することに設定した.
豊羽地域(北海道)において,補足的なフィールド調査を行い,鉛亜鉛鉱脈派に伴なわれる熱水変質帯に緑色雲母粘土鉱物が特徴的に産出することを見出し,その地質学的産状を把握するとともに,鉱脈との空間的な位置関係を考慮して複数の箇所から試料採取を行った.この緑色雲母鉱物については現在詳細な鉱物学的特性が明らかにされつつある.
前年までのデータ,とくに古海底熱水系に産出する海緑石-スメクタイトの鉱物特性の比較と総括を行った.その結果,それら粘土鉱物の産状,化学組成,混合層構造などの特性は海底熱水鉱床の生成時の地質環境と密接に関係しており、環境指標として有用であることが示された.すなわち,層準規制型鉱床や海底熱水鉱床である黒鉱型鉱床などの探査において、層準あるいは鉱化中心の指標として利用し得ることが明らかにされた.また,陸上の化石熱水系から産出する緑泥石/スメクタイト混合層鉱物の産状と化学組成について比較研究が行われ、その鉱物特性は熱水鉱脈における熱水条件を示す指標の一つとして利用することができ、とくに緑泥石/スメクタイト(1:1)規則型混合層鉱物は浅熱水性鉱脈タイプの金銀鉱化作用の有用な探査指標の一つとなり得ることが示唆された.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Yoneda and T.Watanabe: "Compositional variations of clay minerals in two kuroko-type deposites in Japan" Proceedings of the 11th International Clny Conf.(in press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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