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一酸化窒素合成阻害による脂肪蓄積に関する栄養生化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09876035
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 食品科学・製品科学
研究機関広島大学

研究代表者

加藤 範久  広島大学, 生物生産学部, 助教授 (20144892)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード一酸化窒素 / 肥満 / 高脂血症 / コレステロール / アルギニン
研究概要

1.一酸化窒素(NO)合成阻害による脂肪蓄積の機構解明
NO合成阻害剤のL-N^ωnitroarginine(L-NNA)をラットに摂取させた場合に見られる血清トリグリセリドと体脂肪の増加の主要な原因は、肝臓での脂肪酸酸化の抑制によるものであることを明らかにした。
2.NO合成阻害剤による高コレステロール血症の機構解明
L-NNA摂取により血清コレステロールの上昇とともに糞中胆汁酸排泄の低下が観察された。さらにコレステロールから胆汁酸への変換に関わる肝臓コレステロール7α-水酸化酵素の活性もL-NNAにより低下し、L-NNAによる高コレステロール血症は胆汁酸合成の抑制によるものであると結論した。
3.NO合成阻害剤による血清リポ蛋白質の変動の解析
L-NNAによる血清トリグリセリドとコレステロールの上昇は主にVLDL画分のトリグリセリドの増加によるものであった。また、L-NNAにより血清のアポA-1とアポA-IVが増加し、アポBやアポEについては変動が見られないことが判明した。
4.アルギニン添加食による体脂肪蓄積抑制の機構解析
多量のアルギニン摂取によるラットの体脂肪の蓄積は肝臓での脂肪酸合成の抑制によるものであり、脂肪酸酸化の促進によるものではないことが明らかになった。当初この現象は、多量のアルギニンからNO合成が高まり、増加したNOが脂肪酸酸化を促進して脂肪蓄積を抑制するのではないかと予想したが、本結果はこの可能性を否定した。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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