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抗ケラチン・モノクロナール抗体のエピトープ解析

研究課題

研究課題/領域番号 09876066
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 畜産学・草地学
研究機関東京農工大学

研究代表者

上原 孝吉  東京農工大学, 農学部, 教授 (10014953)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードサイトケラチン / 単クローン抗体 / ケラチノサイト / 中間径フィラメント / エピトープ
研究概要

本年度は、中間径フィラメント蛋白質であるケラチンに対する数種類のモノクロナール抗体を作成し、その免疫組織化学的特性をふまえ、それぞれのモノクロナール抗体の認識するエピトープの解析を行った。作成した抗体、MAb24、MAb26、MAb32、MAb61はそれぞれラットやウシの表皮細胞において分化特異的なケラチンの発現を示し、さらに、ヒトやウマの表皮サイトケラチンをも認識した。以下、ヒトの表皮組織におけるこれらの認識するサイトケラチンの免疫組織化学的分布について記載する。
MAb24 表皮基底細胞層および顆粒層細胞が陽性となったが、その中間層である有棘細胞層は陰性であった。すなわち、このMAb24の認識するエピトープは基底細胞層で発現するが、有棘細胞層で一度消失し、さらに、顆粒層細胞において再び出現するエピトープである。
MAb26 この抗体により、有棘細胞層および顆粒細胞層が陽性となったが、基底細胞層における陽性反応は検出されなかった。このことは、未分化な基底細胞が有棘細胞や顆粒細胞へ分化するに伴い発現のみられるエピトープであることを示す。
MAb32 この抗体は、基底細胞層、有曲細胞層および顆粒細胞層の全ての細胞に陽性反応を示し、特に、基底細胞層においてその陽性反応は強かった。このMAb32の認識するエピトープは細胞の分化に関わらず常に発現のみられる領域であるが、分化に伴い徐々にその発現量を減少させていることが示された。
MAb61 この抗体は上記した3種の抗体に比較して極めて細胞特異的な抗体である。すなわち、このMAb61は表皮基底細胞のみに発現されるサイトケラチン・エピトープを認識する抗体であり、有棘細胞および顆粒細胞へ分化すると速やかに発現の停止されるエピトープである可能性がある。また、表皮細胞では基底細胞のみが細胞増殖能を持つとされていることから、細胞増殖活性や分化抑制制御などと強い関連性が示唆された。
以上、表皮細胞の分化制御にサイトケラチンの異なるエピトープの発現が強い関連性を示すという研究実績が得られた。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Akai,Uehara, et al: "Fine structural analysis of the unigue s^<-1> region of the human COLIA2 gene containing two dimcleotide repeats adjaient to the hemsciptiond start site" Connective tissue. (in press).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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