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性転換させたウズラに精子をつくらせる試み

研究課題

研究課題/領域番号 09876079
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関信州大学

研究代表者

小野 珠乙  信州大学, 農学部, 助教授 (10177264)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードウズラ / 伴性遺伝 / 胚発生 / 生殖腺 / 性転換 / アロマターゼ・インヒビター / アロマターゼ / 始原生殖細胞
研究概要

発生初期の雌ウズラにアロマターゼインヒビター(AI)を投与しエストロジェン産生を抑制し、予定卵巣を精巣へと分化させ雌ウズラの雄性化を起こしW精子の形成について検討した。羽装の伴性遺伝により遺伝的性を識別した。AI投与により、雌では本来退化してしまう右生殖腺が発達する雄性化傾向を示したが、左側生殖腺の断面はコントロール精巣が円形であるのに対して、楕円形であり、内部のPGCsの並びは、コントロール精巣に比べ、不規則であった。また、孵卵96時間までにはアロマターゼの発現がみられず、性腺における性分化は起こっていないと考えられる。AI投与群の左側生殖腺の内部形態は、雌コントロール生殖腺と比べ皮質層の退化がみられた。PGCsの大部分は皮質層、もしくは皮質層と髄質層の境界部にみられ、雄コントロール生殖腺のように随質層に多くのPGCsを持つ個体は得られなかった。またPGCs数は、雄コントロール生殖腺のものと比べると減少する傾向を示した。全ての投与群でミューラー管及びウオルフ管が観察された。これは、遺伝的雌では、アンチミューレリアンホルモンを発現する遺伝子を持たないため、ミューラー管の退化がみられなかったためであると考えられる。性成熟まで育成した個体は、雄に特異的な羽相を持ち、クロアカ腺が発達した個体が得られた。これらの個体をアルビノ雌と後代検定したが、交尾行動はみられたにもかかわらず、得られた卵は全て未受精で後代は得られなかった。また、この個体を屠殺し、生殖腺を観察したが、内部構造は精細管構造を持ち、精管中に精子が形成されている個体も得られたが、この精子には鞭毛がなく楕円形の細胞であった。また、性成熟に至った個体のすべてにおいて卵管が確認された。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ono,T.: "Ex Ovo Culture of Avian Embryo. In : Developmental Protocols,Vol.I. (eds.Tuan,R.S. and Lo,C.W.)" Humana Press Inc., 印刷中 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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