研究課題/領域番号 |
09876082
|
研究種目 |
萌芽的研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
松田 治男 広島大学, 生物生産学部, 教授 (80116863)
|
研究分担者 |
古澤 修一 広島大学, 生物生産学部, 助教授 (80130037)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | ニワトリ / モノクローナル抗体 / プリオンタンパク |
研究概要 |
ヒトプリオンタンパクの合成ペプチド(ヒトプリオンタンパクのアミノ酸配列25-49に相当する25アミノ酸からなるペプチド)を作成し、これを門液原としてニワトリに免疫し細胞融合実験-1を実施した。最終的に1種類のモノクローナル抗体(HUC2-13)の樹立に成功した。本抗体は、ヒトをはじめとする哺乳動物のプリオンタンパクに共通の配列を認識する抗体で、ヒトのクロイツフェルト・ヤコブ病患者やスクレーピー・ヒツジの脳組織のプリオンタンパクを特異的に検出できる優れた抗体であった。また、広く世界的に利用されている既知マウスモノクローナル抗体と比較した実験において、HUC2-13抗体の優位性を確認した。 上とは異なる融合実験において、ヒツジおよびウシプリオンタンパクの共通領域を認識するニワトリモノクローナル抗体(HUC3-11)の作出にも成功した。 以上本研究を通して、プリオン研究に有用なモノクローナル抗体をニワトリ型抗体として作出することの優位性を実証することができた。この成果は、プリオン病の研究・診断に大きく貢献するものと確信する。
|