研究課題/領域番号 |
09877015
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
本間 研一 北海道大学, 医学部, 教授 (40113625)
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研究分担者 |
勝野 由美子 北海道大学, 医学部, 助手 (80177419)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 時間記憶 / 周期的制限給餌 / 室傍核 / ニューロペプチドY / NPYmRNA / 定量的PCR法 / 弓状核 / 孤束核 / 制限給餌 / コルチコトロピン放出ホルモン / カテコールアミン / 絶食 |
研究概要 |
1. NPYmRNAの定量的PCR法による計測 強い摂食惹起物質であり、時間記憶に関係すると考えられているニューロペプチドY(NPY)のmRNAを定量的に測定する方法を開発し、脳の特定部位におけるNPY合成の指標とした。すなわち、パルコビッツ法で採取した微量脳組織からRNAを抽出し、RT-PCR法にてNPYcDNAを得た。これをPCR法にて増幅するが、その際標識物質として蛍光色素を組み込んだ相補的なDNAプローベ(タックマン・プローベ)を用意し、PRC産物を発生する蛍光強度によって定量化した。 2. 弓状核及び孤束核におけるNPYmRNAと時間記憶 室傍核に分布するNPYニューロンは弓状核および孤束核由来である。そこで、周期的制限給餌により時間記憶が形成されている状態で、両神経核におけるNPYmRNAの経時的測定を定量的PCR法を用いておこなった。その結果、孤束核では時間記憶を表す給餌前活動に一致してNPYmRNAの増加が認められ、NPY合成が促進されていることが示唆されたが、弓状核では給餌直前あるいは給餌直後にNPYmRNAの増加がみられ、孤束核とは時間的に異なる発現パターンを示した。 3. in situ hybridizationによるNPYmRNAの定量的測定と時間記憶 時間記憶が形成されている状態での、NPYmRNAの脳内分布と時間的変動をin situ hybridization法を用いて検討した。その結果、NPYmRNAは、弓状核、室傍核、大脳皮質、海馬などに強く発現したが、孤束核での発現は弱かった。弓状核でNPYmRNA発現は、給餌直前と直後に強く発現し、定量的PCRと同じ結果を示した。一方、孤束核でのNPYmRNA発現は対照群と差はなかった。
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