研究課題/領域番号 |
09877028
|
研究種目 |
萌芽的研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
井上 正康 大阪市立大学, 医学部, 教授 (80040278)
|
研究分担者 |
佐藤 英介 大阪市立大学, 医学部, 助手 (60211942)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 活性酸素 / スーパーオキシド / 一酸化窒素 / 酸化ストレス / 高血圧 / 循環制御 / マンノース受容体 / ショック / 血圧制御 / 動脈硬化 / グルタチオン |
研究概要 |
これまでに、ヘパリンに特異的に結合する血管内皮細胞指向性SOD(HB-SOD)を開発し、血管局所でスーパーオキシドを特異的に消去することにより、高血圧、脳虚血障害、脳浮腫、虚血再循環性不整脈、肝移植病態、ストレス潰瘍等における病態が著明に改善することから、高血圧をはじめとするこれらの疾患に活性酸素が関与する事を明らかにした。本研究は、マンノースレセプター含有細胞が全身の血圧や循環動態を制御することが判明したので、その分子論的背景にある活性酸素代謝の実体を解明する事を目的として行われた。 解析の結果、MAN受容体指向性SODを投与しても血中と大動脈中のNO代謝産物(NO_2^-+NO_3^-)及びcGMPが増加しないことから、本降圧現象が抵抗性血管のNO代謝に依存しないことが示唆された。各種の阻害剤を用いて解析した結果、脳内のNO神経が関与する可能性が示唆された。現在、責任領域に存在する細胞に指向性を有するNO合成阻害剤やスーパーオキシド発生系(Mannose結合Xanthine Oxidase)を開発中であり、これらが活性酸素を分子言語とする血圧制御機構の存在とその生埋化学的意義の解明に有効である可能性が明らかになりつつある。
|