• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

抗線虫薬研究用動物実験代替法の確立:条件寄生性ラブジチス線虫の寄生条件と生活環

研究課題

研究課題/領域番号 09877054
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 寄生虫学(含医用動物学)
研究機関浜松医科大学

研究代表者

寺田 護  浜松医科大学, 医学部, 教授 (30046297)

研究分担者 大野 民生  名古屋大学, 医学部, 助手 (90293620)
石井 明  浜松医科大学, 医学部, 助教授 (50107801)
研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードRhabditis pseudoelongata / in vitro増殖 / 条件寄生性線虫 / 動物実験代替in vitroモデル / 抗寄生線虫薬の作用研究 / 分子生物学的・遺伝学的研究 / 寄生条件:宿主側 / 寄生条件:虫体側
研究概要

Rhabditis pseudoelongataを用いて抗線虫薬開発のための動物実験代替in vitroモデル系の確立のためにin vivoでの寄生条件の研究を開始した。本線虫は本来自由生活性であるが,従来より患者や動物の糞便から検出されたり,動物での実験感染の報告があり,条件寄生性と考えられた。昨年,マウス,ラットなどを用いて感染実験を行ったが,感染は認められなかった。さらに,この実験に胃酸分泌抑制薬を併用したが,やはり生存虫体は回収できなかった。本研究で使用した線虫が,野々田や他の研究者が使用した株と異なるためか,あるいは完全に胃酸の分泌が抑えられなかった結果,感染が認められなかったと推察された。本線虫はもとも患者の検便より,連続して検出されており,ある期間患者の腸管内に存在していたと考えられる。本来は自由生活性の線虫であるから経口感染が考えられ,胃(pH1.5-2.0)を通過することは必然となり,生存可能なpHの範囲を明らかにすることは,寄生条件を明らかにする上で重要と思われた。そこで今年度の研究では,in vitro実験で,液体培地のpHの違いが線虫の生死および増殖に影響を与えるかどうかを検討した。その結果,幼虫および成虫はpHが3以下あるいは11以上では数時間で死滅した。しかしながら,産み出された虫卵および子宮内虫卵は,上記pHの範囲の培地に5時間浸漬後に通常の培地に移した場合,孵化し増殖した。これらの結果より,偶発的に摂取された本線虫の虫卵,特に子宮内虫卵は,強酸性状態の胃を通過することができ,腸管内で孵化増殖する可能性が示唆された。今後は,in vitro培養から生物学的特性をさらに解明し,in vivoでも遺伝的背景の異なるマウス系統を用いて,寄生条件の解明を目指す。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 寺田 護: "駆虫活性検定を目的としたStomachorhabditis属新線虫のin vitro培養について" 寄生虫誌. 43・増刊. 82 (1994)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 須田久也: "ヒト糞便由来のRhabditis pseudoelongataを用いた抗線虫薬のin vitroスクリーニング法に関する基礎的検討" 第122回日本獣医学会講演要旨集. 115 (1996)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 寺田 護: "抗線虫薬の作用研究用の新しいin vitro実験モデル系としてのRhabditis (Rhabditella) pseudoelongata Micoletzky,1913" 寄生虫誌. 45・5. 408-416 (1996)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi