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樹状細胞へのターゲッティングによる新しい呼吸器ウイルスワクチンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 09877065
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関広島大学

研究代表者

吉田 哲也  広島大学, 医学部, 教授 (00022905)

研究分担者 清谷 克寛  広島大学, 医学部, 講師 (00106824)
藤井 豊  広島大学, 医学部, 助手 (30274054)
坂口 剛正  広島大学, 医学部, 助教授 (70196070)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードセンダイウイルス / IL2融合蛋白抗原 / 樹状細胞 / ワクチン / 融合蛋白抗原
研究概要

呼吸器ウイルスの気道粘膜への感染を効果的に防御するためには、血清中のIgG抗体を誘導するのみでは不十分で、分泌型IgA抗体を誘導し、気道内にウイルス特異的IgA抗体が存在することが必要である。気道内で分泌型IgA抗体を誘導するためには、気道粘膜での抗原提示が必要である。
本研究では、1.マウス肺炎ウイルスであるセンダイウイルスの感染防御抗原のエンベロープF蛋白とインターロイキン2の融合蛋白を作製し、2.これを抗原として気道粘膜での抗原提示細胞であり、IL-2レセプターを持つ樹状細胞を感作することにより、効率の良い免疫応答が得られるかどうかを検討することを目的とした。
初年度では、FとIL-2の融合蛋白遺伝子(dFIL2)を作製し、T7ポリメラーゼ発現系により発現した。発現した蛋白はFとIL-2の両者の抗原性を保持していた。
本年度は、マウスを免疫するためにdFIL2蛋白を大量発現する目的で、この融合蛋白遺伝子をバキュロウイルス発現系とセンダイウイルス発現系にそれぞれ組み換えた。しかし、これらの方法でのdFIL2蛋白大量発現はいずれも不成功であった。組み換えバキュロウイルスの発現するdFIL2蛋白は極めて少量で、^<35>S-Metを用いて辛うじて検出できる程度であった。この理由として、発現した融合蛋白のF部分もしくはIL-2部分が、感染細胞にトキシックに働いた可能性が考えられた。センダイウイルスベクターでは、組み換えウイルスは回収できなかった。これはIL-2遺伝子内に存在するセンダイウイルスの終止配列と類似の塩基配列のためという可能性がある。
そこでDNAワクチンとして気道内にdFIL2蛋白を発現するため、サイトメガロウイルスエンハンサーとベータアクチンプロモーターを持つ発現ベクター、pCAGGS.MCSへの組み換えを行った(pCAG-dFIL2)。このベクターはクローニングサイトに組み込んだ遺伝子を、サポートウイルスやプラスミド無しに発現できる。pCAG-dFIL2をCV-1細胞にトランスフェクションした結果、dFIL2蛋白を間接蛍光抗体法で検出できた。今後このプラスミドをDNAワクチンとしてマウスでの免疫効果を検討する予定である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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