研究課題/領域番号 |
09877103
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
中村 光男 弘前大学, 医学部, 助教授 (60142866)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 膵性脂肪便 / ^<13>C-triolein / ^<13>C-混合中性脂肪 / ^<13>CO_2呼気分析 / 混合C中性脂肪 / ^<13>C-トリオイレン / テストミール / 脂肪消化吸収 |
研究概要 |
^<13>C-trioleinと^<13>C-混合中性脂肪の2種類の標識脂肪を5例の健常者と4例の膵外分泌機能不全(1日糞便脂肪排泄量5g以上の慢性膵炎及び膵切除)患者に投与し、呼気中^<13>CO_2分析を行った。早朝空腹時に脂肪22.2gを含有する試験食べ(多400kcal)比(△‰)を測定し、ピーク値及び回収率を求めた。健常者の混合中性脂肪投与によるピーク値は74.6△‰であり、逆に膵外分泌不全患者ではその約1/6の12.6△‰であった。一方、^<13>C-trioleinのピーク値は健常者13.6△‰と混合中性脂肪に比し約1/5であった。膵外分泌機能不全では6.8△‰であった。回収率は^<13>C-triolein、^<13>C-混合中性脂肪のそれぞれ、健常者で21.3%、15.7%であり、膵外分泌不全では、5.0%、1.7%であった。いずれの^<13>C標識化合物を用いても膵外分泌機能不全(脂肪便)患者を診断できることが明らかになった。しかし、^<13>C-trioleinの方が^<13>C-混合中性脂肪を用いるよりピーク値は低かった。この理由として、^<13>C-混合中性脂肪は97%の炭素が^<13>Cでラベルされているのに対し、^<13>C-trioleinは1分子中3ケしかラベルされていないことが挙げられた。また、^<13>C-trioleinは非常に高価であるため、^<13>C-混合中性脂肪を用いる呼気中^<13>CO_2分析は膵性脂肪便診断のルチーン検査法になるうることが示唆された。
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