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sulindac等のNSAIDの抗腫瘍作用の機序の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09877106
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関東京大学

研究代表者

松橋 信行  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (10221590)

研究分担者 中島 淳  東京大学, 医学部附属病院, 助手
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードsulindac / NSAID / 癌 / differential display法
研究概要

4種類の培養ヒト大腸癌細胞を用い,sulindacやそのCOX-2抑制作用を有しない誘導体であるsulindac-sulfeneによる増殖抑制効果を調べた。その結果、sulindac sulfoneの添加により増殖が濃度依存性に抑制され、この現象はどの細胞でも見られた。これら細胞でのCOX-2メッセージの有無を調べた結果、多くの細胞では発現が見られた(CACO2,DLD-1,Lovo)が、一部の細胞では発現が見られなかった(Colo320)。そして,sulindacやsulindac sulfoneによる増殖抑制効果とCOX-2発現との間には明らかな関係はなかった。
次に、COX-2発現のない細胞(Colo320)につき,これら薬剤存在下で培養した細胞ともとの細胞でのmRNAの発現状態の差をdifferential displayで調べた。その結果、薬剤存在下で特異的に増幅あるいは消失しているバンドが少数検出された。目下、これらにつきクローニング中である。
これらの確認作業に予想よりやや手間がかかり、標的となっている遺伝子の同定、さらにはそれが実際にsulindacで治療した大腸ポリ-プ等で確かにそのメッセージの変化を起こしているかを確認する作業は実行できなかった。
また、このテーマに関連して、以前にsulindacで治療した大腸ポリ-プの患者の1例にその後小さいが浸潤傾向の強い直腸癌が発生したため、sulindac治療と直腸癌発生の関係につき症例報告した。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Matsuhashi N, et al.: "Effects of sulindac on sporadic colorectal adenomatous polyps" Gut. 40. 344-349 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Fukushima Y et al.: "Role of C terminus in histamine H2 receptor signaling,desensitization,and agonist-induced internalization" Journal of Biological Chemistry. 272. 19464-19470 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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