研究課題/領域番号 |
09877111
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
今井 浩三 札幌医科大学, 医学部, 教授 (60117603)
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研究分担者 |
伊東 文生 札幌医科大学, 医学部, 講師 (90223180)
日野田 裕治 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (10165128)
垣内 英樹 (財)北海道老年医学研究協会, 研究員
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 家族集積性胃癌 / 新遺伝子 / RDA法 / DNA解析 / 遺伝子解析 |
研究概要 |
1. 胃癌集積家系の調査、検討、および家系構成者よりのDNA抽出 2世代以上にわたり3人以上の胃癌発症をみた家系を集積家系とした。396例の胃癌患者のうち16例(4.0%)が家族集積例であった。この16家系16例の胃癌症例の臨床病理学的特徴を解析した。これらの胃癌で占拠部位が噴門側に認められたものが16例中7例(44%)認められ、一般胃癌の15%(胃癌研究会報告)に比べ統計学的に有意に多かった。組織型は分化型5例(31%)、未分化型11例(69%)で、有意に一般胃癌より未分化型が多かった。また腹膜播種が15例中6例(40%)、肝転移が3例(20%)に認められ、一般胃癌に比べ有意に多かった。これらの家系のうち、解析に適当であると考えられる家系内において、出来るだけ多くの胃癌患者および健常者の組織(主にリンパ球)よりDNAを抽出した。同時に、家族集積性胃癌では若年発症の未分化型が多いことより、その条件を満たす胃癌よりDNAを抽出し同様にRDA法にて検索した。 2. RDA法によるDNAの解析 RDA法にはBam HI、Hind III、Bgl IIの3種の制限酵素を用いた。同一家系内と健常者DNAをこれらの制限酵素で切断した後、各々PCR法にて増幅しRDA法によりサブトラクションを行なった。この方法により、胃癌患者と健常者でDNA多型を示す多数のマーカーの検出を行った。若年発症の未分化型胃癌で得られたマーカーの一つは、EBウイルスの癌細胞への感染を示すものであった。
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