研究課題/領域番号 |
09877138
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
日〓 智明 (1998) 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70228732)
日臺 智明 (1997) 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (30266720)
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研究分担者 |
川名 正敏 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (20152978)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 血管内皮細胞 / 心臓 / 発生 / 細胞外基質 |
研究概要 |
我々の研究目的は新しい血管内皮特異的細胞外基質蛋白del-1の機能を通して循環系発生のメカニズムを解明することである。del-1は胎児期の血管内皮細胞が特異的に産生する細胞外基質蛋白である。del-1は内皮細胞より分泌された後に内皮細胞の壁側に沈着し、心臓においては、内膜下の心筋に蓄積することを我々は明らかにしった。del-1はインテグリン結合配列として知られるRGD配列を有しており内皮細胞、心筋細胞のインテグリンを介して機能することが予測された。我々はdel-1の心臓発生における役割を解明する目的で、del-1の情報伝達に関する実験を行った。 大腸菌を使用しdel-1の組み替え蛋白を作製し、それで培養皿をコートすることにより血管内皮細胞の接着性が増した。その効果はalpha Vbreta3インテグリンの抗体により阻害されたが、他のインテグリンに対する抗体では阻害されなかった。またalpha Vbeta3インテグリンのもう一つのリガンドであるビトロネクチンにより競合的に阻害された。del-1のRGD部分に変異を加えることでこれらの効果は消失した。以上の実験からdel-1はalpha Vbeta3インテグリンの新たなリガンドと思われた。 del-1でコートした培養皿の血管内皮細胞を蒔くと、直後よりインテグリン裏打ち蛋白の一つであるFAKがリン酸化された。また培養細胞に対し免疫染色を用いて検討したところ、del-1でコートした培養皿上ではインテグリンやその裏打ち蛋白であるビンキュリンが複合体を形成していると考えられた。 次に心臓発生のおけるdel-1の役割について検討するため、多細胞への分化能を有するマウス胚性癌細胞株のP19細胞を用いてdel-1の発現について検討した。本細胞は心筋へ分化する系においてdel-1を多く発現しており、心筋分化におけるdel-1の関与が示唆された。
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