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bcl-2過剰発現による糸球体腎炎進展機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09877154
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関近畿大学

研究代表者

日野 聡  近畿大学, 医学部, 講師 (70218733)

研究分担者 吉岡 加寿夫  近畿大学, 医学部, 教授 (60111035)
竹村 司  近畿大学, 医学部, 講師 (40227054)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード糸球体腎炎 / アポトーシス / メサンギウム細胞 / 膜結合型heparin-binding BGF / bcl-2
研究概要

糸球体腎炎の細胞増殖やその修復過程にアポトーシスが関連していることが示唆されている。HB-BGFは腎では、尿細管障害後の再生やapoptosisの抑制などに関与する成長因子の一つであることが明らかにされている。我々は、メサンギウム細胞(MsC)に対する膜結合型heparin-binding EGF(proHB-EGF)の役割りについて検討した。培養ラットMsCに発現ベクターに組み込んだラットproHB-EGF cDNAをtransfectすることにより、proHB-EGF強制発現MsC細胞株(MsO^<proHB-EGF>)を得た。これらを用いて、dexamethazone(DEX)、actinomycinD(AcD)添加によるapoptosis誘導下で培養し、sHB-EGFとの比較を行った。apoptosisの判定は、cellular DNA fragmentation ELISAならびにDNA断片化により判定した。10%FCS下では、コントロールであるempty vector MsC(MsC^<vec>)とMsO^<proHB-EGF>との増殖速度に差は認められなかったが、無血清培養下で、MsO^<proHB-EGF>はMsC^<vec>と比較して有意なcell viabilityを示した。DEXならびにAcDの添加に対して、MsO^<proHB-EGF>はMsC^<vec>と比較してapoptosisの抑制作用が認められた。HB-EGFのMsCに対するapoptosisの抑制が糸球体腎炎で細胞増殖の持続に関与している可能性がある。
次に、bcl-2の過剰な発現による腎疾患の進展過程を評価するために、ヒトのメサンギウム細胞にbcl-2cDNAをtransfectionさせ、bcl-2蛋白を過剰発現するbcl-2 transfected cellを作成し、培養上清中への各種のサイトカインや成長因子などの添加時における増殖能、また、glucocorticoidsに対するbcl-2 trarsfected cellの薬剤耐性能を検討する予定である。現在、発現ベクターへのbcl-2 cDNAサブクローニングは終了し、ヒトのメサンギウム細胞へのtransfectionを施行中である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 竹村司、日野聡、吉岡加寿夫: "Co-expression of CD9 augments the ability of Membranebound HB-EAF (pre-HB-EGF)to presence neral epithelial" Kiolney International. vol 55. 71-81 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Hirofmi Miyazato: "Glucocorticoid-induced Apoptosis of Rat Mesangial Cells in Cultune" Clin Exp Nephrol. (in press). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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