研究課題/領域番号 |
09877158
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
尾張部 克志 名古屋大学, 情報文化学部, 助教授 (90109257)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 細胞接着 / ヘミデスモソーム / インテグリンα6β4 |
研究概要 |
本研究は細胞・基質間接着装置ヘミデスモソームに存在する分子、インテグリンα6β4の分子形態を解析し、他の構成成分との相互作用を調べることによりヘミデスモソーム構築に果たす機能を明らかにすることを目的として行った。具体的には次のような成果を得た。 1 ウシ乳腺由来のBMGE+H細胞の可溶性画分からのモノロ-ナル抗体を用いたアフィニティーカラム法で十分量の可溶性インテグリンα6β4分子を精製することに成功した。 2 単離したインテグリンα6β4分子を低角度回転蒸着法により、電子顕微鏡で分子形態を直接観察することに成功した。分子は球状部が二つ並んだ亜鈴形を呈していた。一次構造との比較から、ドメイン構造を解析中である。 ヘミデスモソームを単離した後の角膜基質にはインテグリンα6β4が残っていることを発見したので、これを基質に、可溶化した細胞質成分から相互作用するタンパク質を探した結果、500kDのタンパク質が弱いながらもインテグリンα6β4に結合するとのデータを得た。 4 共同研究により、以下の成果をあげた。 1)インテグリンβ4分子がHD1分子と相互作用することを明かにした。 2)ヒト大腸癌細胞において、インテグリンα6β4がHD1分子と挙動をともにすることを示した。
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