研究課題/領域番号 |
09877171
|
研究種目 |
萌芽的研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
田中 篤太郎 浜松医科大学, 医学部, 助手 (90283366)
|
研究分担者 |
礒田 治夫 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (40223060)
竹原 康雄 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (70188217)
峯田 周幸 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (40190714)
植村 研一 浜松医科大学, 医学部, 教授 (60009561)
|
研究期間 (年度) |
1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
キーワード | めまい / 内耳 / 後頭蓋窩 / 血液灌流 / 磁気共鳴画像 |
研究概要 |
内耳の血液灌流 [撮像シークエンス]数秒間の時間分解能でT2強調画像を得るシークエンスとして考えられたのは1)single shot fast spin echo法、2)echo planar法である。 このうち1)はa)もともとsusceptiblityに強い、b)このためGdの流入をT2値の低下としてしか据えることができず、従ってピークが出せない、などによって不適当と判断された。 次に2)はa)one shotでは中耳の空気による静磁場の不均一性のため画像がゆがんで読影できないが、b)4 shotでは内耳の読影に耐える、ことが判明した。TRであるがc)TRが2000msecでは1phaseの撮像に8秒かかり時間分解能が悪い、d)また500では1 phaseが2秒で撮像できるがs/n比が悪い、このためTRを1000にして時間分解能を1 phase当たり4秒にすることが適当と判明した。 上記の方法で数名のもともと造影MRIを要する患者において約半数に内耳の信号強度の変化をtime intensity curve上のピークとして観察できた。 [本方法の問題点] この内耳のtime intensity curveのピークが内耳固有のものかの判定が困難であることが判明した。つまり周囲の硬膜静脈洞の内部の血管内を通過した造影剤のsusceptibility、錐体骨に接する脳自体のsusceptibilityが影響を及ぼした可能性を否定できないことが判明した。今後克服すべき課題と考えられた。 後頭蓋窩の血液灌流 後頭蓋窩はone shot EPIである程度ゆがむが内耳ほどひどくなく、time intensity curveを書く上では問題がないことが判明した。このためTRが2000-3000 msecのmultislice のone shot EPIが適当と考えられた。
|