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臍帯血CD34陽性細胞由来樹状細胞を用いた抗腫瘍免疫の誘導に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09877211
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関熊本大学

研究代表者

藤本 幸示  熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (20190069)

研究分担者 河北 誠  熊本大学, 医学部, 助教授 (20040280)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード樹状細胞 / 抗腫瘍免疫療法 / 造血幹細胞移植 / 細胞傷害性T細胞 / CD34陽性細胞
研究概要

我々は、ヒト末梢血幹細胞分画より樹状細胞(DC)を誘導し、それを用いて造血器腫瘍に対する自己の細胞傷害性T細胞を誘導することに成功した。G-CSFで末梢血に動員したCD34^+細胞をGE-CSFとTNFα存在下に1週間以上培養するとDCを含む細胞のクラスターが出現する。その構成細胞を貧食能の有無及び免疫染色でその表面形質を解析したところ、約50%の細胞はDCの形態を有する非貧食細胞で残りはラテックス粒子貧食細胞であった。細胞表面マーカーでは非貧食細胞群は典型的な成熟DCの表面形質(CD1a^+, 11c^-,54^+,83^+,MHC II^<hi+>, fascin^+)を有していたが、貧食細胞はCD1a^-,11c^+,54^+,83^-,MHC II^<〜hi+> fascin^+で未熟なDCの形質を呈した。このクラスターは抗原特異的なCTLの誘導において、外来蛋白であるkeyhole limpet hemocyanin(KLH)をCD4+,CD8+両方のT細胞に抗原提示することができた。さらに、急性白血病患者3例のうち2例において放射線照射した自己白血病細胞をこのようなDCクライスターにパルスしたものを用いて自己白血病細胞に対する細胞傷害性T細胞を誘導することに成功した。頻回にピペッティングすることによりクラスター形成を機械的に阻止するとほとんどCTLが誘導されてこなかった。このことからクラスター形成は白血病細胞に対するCTLの誘導に必須であることが示唆された。これらのことは末梢血幹細胞移植と自己末梢血CD34^+細胞由来のDCを用いた免疫療法を組み合わせて行おうとする場合には重要な意味を持つと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yonemura Y.et al.: "Effect of interleukin-II on carboplatin-induced thrombocytopenia in rats and in combination with stem cell factor." International Journal of Hematology. 65. 390-404 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Fujii S.et al.: "Characterization of proviral DNA from an individual with long-tern, nonprogressive infection with HIV-1 and nonrecoverable virus." J.Acquir.Immune Dific.Syndr.15. 247-256 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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