研究課題/領域番号 |
09877213
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 国立小児病院 |
研究代表者 |
水谷 修紀 国立小児病院, 小児医療研究センター・感染症研究部・ウイルス研究室, 室長 (60126175)
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研究分担者 |
高木 正稔 国立小児病院, 小児医療研究センター・感染症研究部・ウイルス研究室, 研究レジデント
浅田 穣 国立小児病院, 小児医療研究センター・感染症研究部・ウイルス研究室・科学技術庁重点研究技
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | P21 / 細胞周期 / アポトーシス / ASK-1 |
研究概要 |
p21WAF-1/Cip-1は細胞周期制御蛋白であり、その発現はCDK/cyclin複合体のキナーゼ活性を抑制し、細胞周期をG0/G1期で停止させる。U937細胞は単球前駆細胞であるが、p21の強制発現によって細胞周期の停止と単球への成熟が誘導される。我々はp21の発現誘導ベクターを構築し、これによってp21が単球への分化誘導に直接的な効果を発揮することを明らかにした。一方このようにして分化を誘導されたU937細胞はH2O2、C2セラミド、放射線などによるアホトーシスに対し抵抗性を示した。このアホトーシス抵抗性はまた、p21の核から細胞質への移動を伴っていたことから、細胞質p21の抗アホトーシス作用をより直接的に解析したいと考えた。この目的のために核内移行シグナル欠損型p21フラスミドを作成し、その発現が細胞質に限局することを明らかにする一方で、これが種々の細胞死シグナルを抑制することを明らかにした。その抑制機構については詳細を解析中であるが、細胞質型p21はアホトーシス誘導シグナルであるASK-1と結合し、その活性化の抑制に効いていることが明らかになりつつある。またこの所見の生理学的意義を解明する目的で末消血単球を分離し、そのp21発現について解析した。その結果抹消単球においてp21は細胞質に発現していることが明らかになり、我々の所見の生理的意義がより明らかにされた。
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