研究課題/領域番号 |
09877219
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
土井 俊夫 京都大学, 医学研究科, 講師 (60183498)
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研究分担者 |
家原 典之 京都大学, 医学研究科, 助手 (20281727)
久米 典昭 京都大学, 医学研究科, 助手 (20252455)
袴田 康弘 京都大学, 医学研究科, 助手 (30261233)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | メサンギウム細胞 / 分化 / 平滑筋細胞 / 増殖 / 転写因子 / IV型コラーゲン / DNA複製因子C / bHLH / E-box / Id |
研究概要 |
メサンギウム細胞は腎障害の発症および進展において重要な役割を果たしている。このメサンギウム細胞の形質変化は進行性腎障害進展の重要な制御因子であり、その機序を明らかにする事は腎障害の進展機序解明、治療法開発に必須である。メサンギウム細胞は特殊に分化した平滑筋細胞であるが、しかしその分化誘導をおこす制御因子や転写因子は明らかでない。本研究ではメサンギウム細胞の分化を規定する新たな転写因子としてAlP145を同定し、その分化と増殖に関する機序をアンチセンス導入細胞で確認した。Alp145はIV型コラーゲンやアンギオテンシノゲシのプロモーター結合蛋白であり、DNA複製因子Cのlarge subunitである。その結果Alp145はメサンギウム細胞の平滑筋分化のnegative機能を持つ転写因子であり、また細胞増殖の制御に関連していることが明らかとなった。このことよりAlp145は増殖と分化を規定する重要な因子であることが判明した。 メサンギウム細胞にはId(筋分化の抑制因子)が存在するが、それに結合するbHLH構造を持つ転写因子をスクリーニングしmyf5とmyf6の存在を認め、in vivoのメサンギウム細胞でも発現を確認した。 これら研究において得られた成果は今後の進行性腎障害の研究に大きな影響をもたらすと考えられる。
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