研究課題/領域番号 |
09877220
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
冨田 公夫 熊本大学, 医学部, 教授 (40114772)
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研究分担者 |
野々口 博史 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (30218341)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | Gたんぱく / Clチャネル / パッチクランプ |
研究概要 |
三量体GTP結合蛋白質のGa_<12>familyに属するGa_<13>のeffecter systemは未だ不明である。G proteinはadenylate cyclaseやphospholipase Cなどの酵素と共にKチャネルやCaチャネルをregulateすることが知られている。今回私達はGa_<13>のイオンチャネルに対する効果を検討した。Ga_<13>とcoupleすることが知られているthrombinをリガンドとして用いてCOS-7細胞でthrombinにより誘導される電流をパッチクランプ法により測定した。 Nystatin法によるvoltage clampにおいて、bath solution中のthrombin(1u/ml)により誘導されるCl電流が観察された。EGTA 10mMを添加したCa-freeの電極内液を用いたwhole cell法においても同様な電流が観察され、細胞内Caにindependentな現象と考えられた。この電流のI-V relationshipは-76mVから+24mVの範囲ではほぼohmicで、このCl電流はindomethacin(1mM)により抑制されたが、SITS(2mM)では変化はみられなかった。whole cell法において、電極内液に抗Ga_<13>抗体を加え、Cl電流への効果を観察した。wholw cell作成30分後、thrombin灌流によるCl電流の誘導は認められなかった。 これらのことより、Thrombin receptorはGa_<13>の活性化を介してCa independentにClチャネルを活性化していることが明らかになった。さらにGa_<13>が直接このチャネルを活性化している可能性についてinside-out patchにて検討中である。
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