研究課題/領域番号 |
09877244
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
林 正晃 三重大学, 医学部, 助手 (80291417)
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研究分担者 |
田中 利男 三重大学, 医学部, 教授 (00135443)
川原田 嘉文 三重大学, 医学部, 教授 (40024814)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 胆管癌 / 遺伝子発現 / 螢光ディファレンシャル・ディスプレイ / 癌抑制遺伝子 / 癌遺伝子 |
研究概要 |
われわれは早くから胆管癌の分子生物学的特性に着目し、癌細胞核DNA量は胆管癌の進展度および予後と密接に関連していることや、さらに、免疫組織学的検討から、c-erbB2は早期癌で、逆にKーrasは進行癌で陽性率が高く、癌の進行度によって発現する癌遺伝子の種類が異なるという興味ある成績を得ている。特に後者のように進行度により遺伝子の発現が変動することは発癌およびその進展には多くの遺伝子が関与する、いわゆる多段階発癌説を支持するものである。そこで、螢光ディファレンシャル・ディスプレイ法を用い、胆管癌症例の非癌部と癌部における遺伝子発現の総合的な変化を解析してきた。その中に発現変動の認められなかった遺伝子が95%と多く存在する一方、変動する遺伝子も5%認められている。発現変動を認めた遺伝子群の内訳をみると非癌部に多く発現する遺伝子群が70%で、癌部に多く発現する遺伝子群が30%を占めた。非癌部に多く発現し、癌部では著しく減少する遺伝子群の中に転写調節因子QM/Jif-1、セレノプロティンP、血液凝固因子XII、トランスフェリンなどが認められている。特に転写調節因子QM/Jif-1がその他の胆管癌症例でも全く同様な発現様式で認められたことから、癌抑制遺伝子である可能性が強く示唆された。さらに、転写調節因子QM/Jif-1の解析を行なった結果、亜鉛に結合する性質や発がんプロモーターホルボールデステルの標的分子であるプロテインキナーゼCによりリン酸化されることを明らかにした。現在、これら遺伝子発現の変化と生物学的悪性度との関連を検討している。同時にこれらの情報に基づいて胆管癌の遺伝子発現データベースの構築を試みている。
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