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アポトーシス誘導分子Fasを標的とした癌の免疫療法

研究課題

研究課題/領域番号 09877247
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

山岸 久一  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (40128723)

研究分担者 中嶋 啓雄  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (70275212)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードアポトーシス / 抗腫瘍免疫応答 / Fas / Fas Lシステム / 免疫療法 / 遺伝子治療 / Fas システム
研究概要

本研究において、Fas/FasLシステムの癌の免疫療法および遺伝子治療への応用の可能性を明らかするための基礎検討を行ってきた。すなわち、前回の報告において、マウスモデルを用いて、腫瘍細胞にFas遺伝子を導入発現させることにより、in vitroにおいて、NK、LAK、CTL、という、それぞれ異なるエフェクター細胞に対する感受性を増強できること、およびin vivoにおいて、同系マウスに皮下あるいは腹腔内接種することにより、腫瘍原性の抑制あるいは接種マウスの生存日数の延長が認められることを明らかにした。また、この抗腫瘍効果の機序に、Fas/FasLが直接関与していることを、FasL欠損gldマウスを用いた検討により明らかにした。そこで今回、1)Fas発現量の増強による抗腫瘍効果増強の可能性を明らかにする目的で、発現量の異なる細胞株を樹立し、同様のin vitroおよびin vivoの検討を行った。その結果、用いた異なるFas発現細胞株間の比較では、むしろ、発現量の高い細胞株よりも、発現量の低い細胞株において、より強い抗腫瘍効果が認められ、Fas発現による抗腫瘍効果増強の程度とFas発現量は必ずしも相関しない可能性が示唆された。また、2)癌の遺伝子治療への応用の観点から、サイトカイン遺伝子との併用による抗腫瘍効果についての検討を行った。Fas遺伝子導入およびIL-12遺伝子導入腫瘍細胞を同系マウスへ皮下接種したところ、強い腫瘍生着抑制効果が認められた。この結果より、Fas感受性獲得に加え、IL-12共発現による宿主免疫活性化により、Fas/FasLを介した相乗的な抗腫瘍増強効果を誘導できる可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 藤原 斉,中嶋 啓雄,山岸 久一 上田 祐二,谷口 史洋,藤 信明,岡 隆宏: "アポトーシス誘導分子Fasによる抗腫瘍細胞傷害活性増強効果についての検討" Biotherapy. 12巻・1号. 88-90 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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