研究課題/領域番号 |
09877278
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
山田 和雄 (1998-1999) 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (90150341)
神谷 健 (1997) 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (70137115)
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研究分担者 |
岩田 明 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (90275131)
相原 徳孝 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (00264739)
山下 伸子 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (80220341)
山田 和雄 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (90150341)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 頭蓋内圧 / 非侵襲的測定法 / 血管内圧 / 硬膜外圧 / 実験的水頭症 / 実験的くも膜下出血 / 脳内ストレス応答 / ラット |
研究概要 |
本研究の主目的はでは血管内に挿入したカテーテルから頭蓋内圧を推定することであり3年間の研究を行った。平成9年度の動物を用いた基礎研究で血管内圧の変化から頭蓋内圧を推定することが可能になった。平成10年度はヒトの脳血管内手術時に血管内圧を測定し、同時に腰椎クモ膜下腔に留置したカテーテルから頭蓋内圧を測定した。その結果、血管内手術用のカテーテルから血管内圧を測定することは可能であること、カテーテルを進めることにより、頭蓋内の各部位での血管内圧が測定可能である。それらに差のあることが明らかとなった。平成11年度には各種脳血管障害で血管内治療をする場合脳血管内圧と脳脊髄圧を測定し、両者を対比した。その結果、脳血管内圧、ならびにその波形から、ある程度頭蓋内圧を予想することが可能となった。この研究と平行して、本研究の基礎データを得るため試作したラットの硬膜外頭蓋内圧測定装置を用いて、水頭症モデル、くも膜下出血モデルで頭蓋内圧を測定し、頭蓋内圧とラット脳のストレス遺伝子、アポトーシス関連遺伝子の発現を検討し、いくつかの知見を得ることができた。とくに水頭症性の頭蓋内圧亢進では著しい頭蓋内圧亢進状態になるまで脳神経細胞は高頭蓋内圧状態に耐えられること、一方くも膜下出血モデルでは出血直後に頭蓋内圧が数分間体血圧近くまで上昇し、潅流圧低下による全脳虚血状態ができること、これに伴い脳神経細胞には著しいストレス反応がもたらされることが明らかとなった。さらに本年度は脳血管内治療を行った動脈瘤患者の髄液を採取して、prostaglandin D synthaseがヒト髄液内に産生されていることを明らかにした。
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