研究課題/領域番号 |
09877287
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
越智 隆弘 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80112035)
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研究分担者 |
中瀬 尚長 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00283755)
米延 策雄 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (50127320)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | Fracture / Endochondral ossification / in situ hybridization / gene expression / growth differentiation factor 5 / osteoporosis / vertebral fracture / paralysis / lumber spine / fracture / vertebra / delayed-unior / meumatoid arthritis / magnetic resonance imaging |
研究概要 |
脊椎圧迫骨折は、特に基礎疾患として骨粗鬆症を有する患者に頻繁にみられる病態である。その多くは保存的治療で対応可能であるが、なかには持続性あるいは増強する疼痛の原因となったり、遅発性の脊髄麻痺を来す症例が存在し、患者の日常生活レベルの著名な低下へとつながる場合がある。我々は、昨年の疫学的、画像診断学的解析を礎として、今年度は、圧迫骨折遷延治癒について組織学的・分子生物学的検討を行った。ひとつめにヒトの骨の試料で組織分子生物学的解析を行うための手法を開発し、報告した(Biotech.Histochem.1999)。 この技法を用いて骨折治癒の鍵となる内軟骨性骨化過程における成長因子や骨代謝関連因子の発現を遺伝子・蛋白レベルで、手術時に得たヒトの検体において解析した。尚、ヒトの検体採取にあたっては術前に十分な informed consent を得た上で行った。その結果、軟骨形成促進因子として重要と考えられる growth differentiation factor-5(GDF-5)が軟骨細胞や軟骨基質周辺の軟骨膜の細胞において発現していることを確認し、この物質がヒト内軟骨性骨形成のひとつの鍵となる可能性を見出した。(整形・災害外科、1999)さらに、この GDF-5のレセプターの発現も遺伝子レベルで確認し、GDF-5がヒト骨折治癒の過程で autocrine/paracrine的に作用する局所因子であることを見出した。
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