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頸髄症の治療回復過程の研究-磁気刺激を用いた電気生理学的分析とリハビリテーション学的検討-

研究課題

研究課題/領域番号 09877291
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関高知医科大学

研究代表者

石田 健司  高知医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (10274367)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード頸髄症 / 磁気刺激誘発電位 / 体性感覚誘発電位 / 回復過程
研究概要

(対象)接断性脊髄症状を呈する10症例(男7例、女3例)平均年齢62歳に対して、頚髄症の術後回復過程につき、術後早期より経時的に(術前・術後2週・4週・その後1カ月毎に6カ月まで)臨床症状の評価および磁気刺激誘発電位(MEP)用いた電気生理学的検討を行った。(方法)1.臨床症状を日本整形外科学会頚部脊椎症性脊髄症成績判定基準(JOA score)により評価し、平林の改善率を算出した。2.臨床症状のうち特に手指機能として、P&G電気角度計(ゴニオメーター)による示指MP関節の屈曲・伸展動作評価とペグ棒出し入れ時間測定・片手ボタン掛けはずし時間測定を行った。3.脊髄の灰白質の回復を客観的に評価するために、経時的に磁気刺激誘発電位を測定した。(結果)1.臨床症状の回復過程には、術後2週間以内に回復兆候を示す早期回復型とそれ以降に回復を示す非早期型が存在した。2.早期回復型は、非早期回復型に対して有意に(p<0.05%)改善率が良かった。3.MEPにおいても、早期回復型と非早期回復型が存在した。(考察及び新知見)これまでわれわれは頚髄症の術後回復過程について体性感覚誘発電位(SEP)を用いた検討を行ってきた。その結果では術後回復過程の中には早期回復型と遅発回復型(術後8週以降になって始めて回復兆候を示すもの)が存在した。この遅発回復は節性脱髄の回復を評価したものと思われたが、今回のMEPの経時的変化では、障害髄節支配の筋からのM波の回復は8週以内に認められ、8週以降の回復は認められなかった。これはSEPは脊髄の白質部の回復を評価しているのに対して、MEPは脊髄の灰白質の回復を評価しているためと思われた。この事より脊髄障害のリハビリテーションプログラムを考える上で、上肢および下肢の白質レベルの機能障害の運動訓練と灰白質レベルの機能回復の運動訓練の至適時期がことなるのではないかと思われた。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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