研究課題/領域番号 |
09877335
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤澤 公彦 九州大学, 医学部, 助手 (20238562)
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研究分担者 |
山中 一郎 九州大学, 医学部, 助手 (30294945)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 血管新生 / 側副路 / 血管循環改善 / VEGF / アデノウイルス / TGFβ / 血液循環改善 / 緑内障 / 細胞増殖因子 / DNA組み換え / 新生血管 |
研究概要 |
緑内障の病因として視神経の循環障害が大きな役割を果たしていると考えられる。最近、心筋梗塞にたいする新しい治療法として、塩基性線維芽細胞増殖因子(basicFGF)の冠動脈内投与が試みられている。この治療法は、血管新生を起す増殖因子を投与することで、心筋を栄養する冠動脈の側副路を形成し、心筋虚血の改善を行う治療法である。われわれは、この方法を応用して視神経乳頭の血液循環を改善するために、視神経乳頭周囲の血管に側副路を作る方法を開発しようと考えた。 家兎の球後にrabbitのVEGFのcDNAを組み込んだアデノウイルスvectorを投与し、視神経を含む球後組織に管腔形成が認められた。しかし、血管腔内には血球は存在しなかった。また、Heidelberg Retina Flowmeter(HRF)を用いて、視神経乳頭面上における血流速度測定を行ったが血流の改善は認められなかった。球後に存在する新生血管は、組織への側副路としての働きを持つほどには成熟していないと推定された。また、TGFβを同時に投与して新生血管を成熟させ機能する血管を作成する試みをした。VEGFのcDNAを組み込んだアデノウイルスvectorとTGFβを同時に投与した家兎の球後の視神経乳頭周囲の血管は、アデノウイルスvector単独投与群に比較して血管形成が不良であった。TGFβ投与の時期を遅くした群では、一度形成された血管内皮のアポトーシスと考えられる所見が認められた。
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