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GFAPの歯髄・歯根膜神経における存在意義

研究課題

研究課題/領域番号 09877343
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関新潟大学

研究代表者

前田 健康  新潟大学, 歯学部, 教授 (40183941)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードGFAP / 歯髄神経 / 歯根膜神経 / 免疫組織化学
研究概要

中枢神経系のグリア細胞の一種である星状膠細胞の細胞骨格の特異タンパクであるglial fibrillary acidprotein(GFAP)の歯髄、歯根膜神経における存在、微細局在を免疫組織化学、免疫電顕法で検討した。また、GFAPと同様な中間径フィラメントであるvimentin、neurofilament protein、peripherinの分布、微細局在と比較検討した。歯髄神経に強いGFAPの免疫反応が観察された。しかしながら、歯髄神経でのGFAPの分布は一様でなく、終末前領域いわゆる(preterminal region)にのみ観察され、終末部位ではGFAPの免疫反応は観察されなかった。歯根膜神経にもGFAPの免疫反応が観察されたが、歯髄神経同様、終末部位ではその反応が認められなかった。さらに歯根膜神経では終末前領域に付随するシュワン細胞にもGFAPの免疫反応が観察された。また、Western blot法でも歯髄、三叉神経節に明瞭なGFAPのバンドが観察され、さらに今回用いたGFAP抗体がいずれの中間径フィラメントと交差しないことが示された。
これらの所見はGFAPが中枢神経系の星状膠細胞および末梢神経系の一部のシュワン細胞に含まれているばかりでなく、末梢神経系のある種のニューロンに含まれていることを示している。また、GFAPの免疫反応が終末前領域にのみ観察されたことから、この細胞骨格性タンパクが神経線維の支持、補強に関与している可能性が示唆された。
これら一連の研究の遂行には本科学研究費補助金により購入した超低温槽が活用された。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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