研究課題/領域番号 |
09877355
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
須田 立雄 昭和大学, 歯学部, 教授 (90014034)
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研究分担者 |
自見 英治郎 昭和大学, 歯学部, 助手 (40276598)
宇田川 信之 昭和大学, 歯学部, 講師 (70245801)
新木 敏正 昭和大学, 歯学部, 講師 (90138420)
高橋 直之 昭和大学, 歯学部, 助教授 (90119222)
宇田川 信之 昭和大学, 歯学部, 講師 (20138382)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 破骨細胞 / 骨芽細胞 / SaOS-2 / 破骨細胞分子因子(ODF) / PTHレセプター / M-CSF / ヒト抹消血単核細胞 / 共存培養 / ヒト抹消血 / 副甲状腺ホルモン / PTH / ヒト破骨細胞 |
研究概要 |
ヒト骨芽細胞SaOS-2細胞にPTH受容体遺伝子を導入したSaOS-4/3細胞を樹立し、更に本細胞を用いヒト破骨細胞形成系を確立した。 (1) 株化ヒト骨芽細胞SaOS-2にPTH受容体遺伝子を導入した細胞SaOS-4/3細胞を樹立した。親株のSaOS-2細胞をPTHで処理してもcAMPの産生亢進は殆ど起こらなかったが、SaOS-4/3細胞のcAMP産生能はPTHに反応して著しく上昇した。 (2) SaOS-4/3細胞とマウスの脾細胞の共存培養系に各種の骨吸収因子(PTH、1α,25(OH)2D3、PGE2、IL-6+可溶性IL-6受容体)を添加し、破骨細胞の形成を評価した。破骨細胞の形成はPTH添加により促進されたが、他の骨吸収因子は破骨細胞の形成を全く促進しなかった。一方、親株SaOS-2細胞とマウス脾細胞の共存培養系においては、PTHを含む各種の骨吸収因子は破骨細胞の形成を促進しなかった。 (3) ヒト末梢血単核細胞をSaOS-4/3細胞と共存培養すると、PTHに反応してヒト破骨細胞が形成された。象牙質切片上でPTHの存在下でこの共存培養を行うと切片上に多数の吸収窩が形成された。 (4) マウスの共存培養系と同様に、ヒト末梢血単核細胞とSaOS-4/3細胞の共存培養系における破骨細胞形成はGM-CSFにより強力に抑制された。また、M-CSF抗体によりマウスとヒトの破骨細胞形成は抑制された。 (5) SaOS-4/3細胞はPTH処理により破骨細胞分化因子(osteoclast differentiation factor,ODF)のmRNAの発現が誘導された。一方、親株SaOS-2細胞ではODF mRNAの発現は誘導されなかった。
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