研究課題/領域番号 |
09877364
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
河合 啓次 大阪大学, 歯学部・附属病院, 講師 (40204664)
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研究分担者 |
二川 佳央 防衛大学校, 通信工学科, 助教授
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ミリ波 / マイクロ波 / う蝕 / 複素誘電率 / 滅菌 / 診断 / 歯牙 / 細菌 |
研究概要 |
前年度に行ったマイクロ波による殺菌試験で、滅菌効果は電波照射による温熱効果以外に、電波の有する細菌への直接作用によるものであることが示唆された。しかし、後者による滅菌作用は十分な出力をもった電波を照射しないと得られないが、その場合は細菌だけでなく生体組織の細胞まで影響を及ぼす危険性が危惧される。そこで、本年度は前者による滅菌効果を高める方法を模索するため、実際の抜去歯牙に各種電波を照射し、う蝕ならびに健全歯質がどの程度温められるかについて検討を加えた。 TE103モードの空洞共振器内に抜去歯牙を挿入し、周波数2.45GHzのマイクロ波電力により歯牙を加熱し、その歯牙の表面温度を空洞共振器側面より赤外線サーモグラフィーで測定したところ、5Wの出力時では象牙質う蝕部位が約45度くらいまで加温できる結果が得られた。その際、健全部位は温度上昇は小さく、有意にう蝕部位の温度が高くなっているのが判明した。う蝕部位と健全部位との温度差は歯質の脱灰度が進行しているう蝕部位の方が大きくなる傾向が確認された。また、歯髄腔の温度上昇も著しく、加温度とう蝕進行度との関係はおそらく、う蝕部位の含水率が大きく関与している可能性が推測できた。このため、今後う蝕部位の含水量と加温量との相関について詳しい検討が必要であると思われる。また、本実験は主にマイクロ波領域を用いて行ったが、ミリ波も有効と思われるため、ミリ波による影響も検討したい。
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