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口腔インプラント周囲骨吸収像におけるフリーラジカルの関与

研究課題

研究課題/領域番号 09877384
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

岡崎 定司  大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (80169094)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードインプラント / フリーラジカル / 骨吸収 / 生化学
研究概要

インプラント埋入後,周囲骨に生じた骨吸収部の変化を検索するために,その骨吸収を引き起こす疾患について着目した.今回,口腔インプラント周囲骨吸収像におけるフリーラジカルの関与について検索する前に,インプラント周囲溝滲出液(以下PISFとする)および歯肉溝滲出液(以下GCFとする)のグリコサミノグリカン(以下GAGとする)について検索を行った.
先ず,歯周疾患罹患者および健常者のGCFを採取し,高速液体クロマトグラフィーを用い,分解酵素でGAGを二糖レベルにまで分解したのち,その糖鎖構造を検索したところ,歯周疾患罹患者GCF中のGAGは歯周硬組織のそれと類似した組成を持つことがわかった.
続いて,インプラントが正常に機能している患者およびインプラント失敗症例のPISFを採取し,上記実験と同様に検索した.その結果,正常者PISFのGAGは正常者GCF中のそれとかなり類似する組成を示すことがわかった.また,インプラント失敗症例では,その部の病態が多彩であるためか,GAGの組成は正常インプラント症例とは異なるものの一定の傾向を示すものではなかった.
以上の結果より,PISFにおける結合組織レベルでの検索においては,歯周疾患罹患者およびインプラント周囲炎罹患者は,両者とも正常者と比較して異なっていることが示唆された.フリーラジカルを育成する因子としてはタバコの煙や過度のストレスなど様々なものが考えられるが,その多くは体内活性酸素濃度が原因となり細胞膜を構成する脂肪酸が老廃物となって貯まることから血液を汚染することとなり,酸化脂肪の増大を引き起こす.これらが骨吸収に関与するかどうかは今回の実験だけでは判断できないが,歯周疾患時の歯肉溝滲出液中には血清成分が多く含まれていることや喫煙者に歯周疾患罹患者が多いことなどから無関係ではないものと考えられる.

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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