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近赤外領域分光の顎骨内酸素代謝計測への応用

研究課題

研究課題/領域番号 09877385
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関北海道大学

研究代表者

三古谷 忠  北海道大学, 歯学部附属病院, 講師 (10181869)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード近赤外分光 / 下顎骨 / 放射線 / 酸素濃度
研究概要

放射線照射による顎骨障害の程度を近赤外分光法によって捉えることを目的として、下顎骨に^<60>Coδ0Gy 1回照射を行った家兎を用いて照射後1,5,9.12か月目の下顎骨内における酸素濃度の変化ならびに正常家兎の下顎骨内酸素濃度変化を計測した。計測には、ハロゲンランプを光源とする4波長生体分光計測装置を用い、人工呼吸下に吸入酸素濃度を変化させるという条件下と両側総頚動脈を一時的に閉塞するという条件下で行った。計測波長として、700nm,730nm,および750nmを用い、酸素化ヘモグロビン量([HbO_2]),脱酸素化ヘモグロビン量([Hb]),全ヘモグロビン量(total[Hb])を計測した。本計測結果を組織学的検索と併せて評価検討した。
1. FiO_2を21%から0%に変化させることによって、[HbO_2]と[Hb]の変化量の低下から顎骨内血液量の減少を把握することができた。
2. 両側総頚動脈を一時的に閉塞させることによって、[HbO_2]の変化量の低下から酸素利用の低下すなわち酸素消費の障害を把握することができた。
3. 顎骨に放射線を照射することにより、顎骨内における酸素消費量および血液量の両者が放射線照射時から経時的に減少することが明らかとなった。
3. 組織学的検索から顎骨内に分布する血管数の経時的減少が認められた。
顎骨における放射線障害は、放射線により骨細胞の活性低下と局所の循環障害によって慢性的な低酸素環境が生じるためとされている。よって、今回の結果から近赤外分光法を用いて顎骨内酸素濃度を計測することにより、放射線照射による顎骨組織および微小循環系の障害の程度をモニタリングすることができる可能性が強く示唆された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 足利雄一: "近赤外分光法を用いた顎内酸素農濃度変化の測定" 日本口腔科学会雑誌. 47(4). 483-489 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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