• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Nitric Oxideからみた歯根膜微小循環系の外力に対する応答の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09877403
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

割田 博之  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30262207)

研究分担者 飯田 順一郎  東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (90151232)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード歯根膜 / 微小血管 / 機械的刺激 / 咬合機能喪失 / 閉塞 / 白血球 / 転がり / 加齢
研究概要

まず、ラットの上顎臼歯歯冠を削除して下顎臼歯への咬合圧を排除することにより、歯根膜微小血管に対する咬合機能低下の影響を、免疫組織化学的かつ定量的に検討した。微小な血管壁の同定には血管内皮細胞と特異的に反応する抗von Wille brand factor抗体を用いた。その結果、対合歯を削除して1週後の歯根膜では、血流のある血管の割合は有意に減少し、多くは閉塞していた。3ヶ月後では、閉塞した血管は減少していたが、血管断面積は有意に細くなり、総血管数も有意に減少していた。このように、咬合機能の低下は歯根膜血管に対し、閉塞という初期の変化から、血管数の減少という組織変化にいたる影響をおよぼすことが明らかとなった。
また、加齢による歯根膜の性質の変化を知るため、老齢ハムスター頬袋の単一細静脈に0.8秒周期の圧刺激を加えて刺激前後の白血球の転がり数を計測することにより、間歇的な圧刺激に対する微小血管の反応を若齢ハムスターと比較検討した。その結果、若齢に比べ老齢では、白血球の転がり数が有意に増加するまでの時間および回復するまでの時間が遅れる傾向がみられた。すなわち、若齢者に比べ老齢者においては、間歇的な機械的刺激に対する微小血管系の応答および回復が遅れることが明らかとなった。
今後、in vivo歯根膜微小血管モデルにおいて単一細静脈に外力を加えた際のnitric oxide濃度の推移、および咬合機能の低下時や歯の移動時に血管が閉塞した際のnitric oxide合成酵素の歯根膜内における局在を明らかにし、外力に対して歯根膜微小循環系が応答する際のnitric oxideの役割を検討する計画である。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Norika Nakagawa: "Microvascular reactions to intermittent mechanical compression in old hamsters" The Journal of Japan Orthodontic Society. 56・6. 367-371 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Aiko Tanaka: "Effect of hypofunction on the microvasculature in the periodontal ligament of the rat molar" The Journal of Japan Orthodontic Society. 57・3. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi