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分泌型ムチン自身がマルチマ-形成に関わる酵素である可能性について

研究課題

研究課題/領域番号 09877440
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関熊本大学

研究代表者

宮田 健  熊本大学, 薬学部, 教授 (90040310)

研究分担者 甲斐 広文  熊本大学, 薬学部, 助教授 (30194658)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード気道 / 粘液 / 痰
研究概要

我々は、従来、単に粘膜被覆物質としての認識しかなかった分泌型ムチンが酵素としての活性をもつという新規の発想をここに提唱した.これは、あくまでも一次止血に関わるvon Willebrand factor(vWf)の酵素活性領域との相同性から推察したものであるが、もし、そうであれば、ムチンの酵素活性はおそらく自己のマルチマ-形成に関わることが予想された。この研究成果は酵素学領域への新しい研究素材提供という基礎的な面だけでなく、粘稠な気道分泌物を伴う慢性呼吸疾患の治療薬の開発研究に新しい方向性を示し得ると考えた.本研究では,まず,MUC2のD3とGSTのfusion蛋白を作成し、酵素-基質実験を行うことにした.さまざまな方法を用いて,pGEX2T vectorにサブクローニングしようとした.しかし,サブクローラングはうまく行かず,現在,方法を検討中である.関連実験として,粘液を抗原にして,モノクローナル抗体を作成した.その抗体は,分泌型粘液に反応し,糖鎖をエピトープとして認識していることがわかった.病態のmucinとして慢性呼吸器疾患患者の肺洗浄液または喀痰を用いて,サンドイッチELISAを行った.これらのサンプルは長崎大熱帯医学研究所呼吸器内科の大石医師から御提供頂いた。その結果,その抗体はすべての疾患の粘液と反応し,治療薬投与後にその量が減少することがわかった.今後,病態時と正常時のhumanのBAL中の粘液に対する種々の抗体を作成し,Western blotting等の方法により定量後,BALの粘度を測定し、その関連をみる予定である.

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Kido: "The use of monoclonal antibodies to quantify airway mucin content in human bronchioalveolar lavage fluid" Pharmac.Sci.(印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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