研究課題/領域番号 |
09877441
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
富田 基郎 昭和大学, 薬学部, 教授 (30102370)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | PHBP / IHRP / 血液 / カスケード経路 / セリンプロテアーゼ / 血液タンパク質 / 炎症 / cDNA |
研究概要 |
PHBP(plasma hyaluronan-binding protein)とはヒアルロン酸に結合するヒト血漿タンパク質であり、1995年に我々が発見した。3個EGF、1個クリングル、1個セリンプロテアーゼというドメイン構成であり、血液凝固のXII因子、線溶系のウロキナーゼ、および肝増殖因子HGFの活性化因子HGFAと相同性がある。そこでPHBPもこれらと似た新規カスケード経路の因子ではないかと考えた。 1) PHBPの活性化機構: PHBPはA rg-Ile結合が切断されて活性化するが、既知のプロテアーゼ群では生理的活性化を起こさないので、自己活性化を起こすという仮説を立てて次の実験を行った。まず活性化PHBPがPHBPを活性化できることを確認できた。しかし理論的に得られるべき指数的活性化はみられなかった。その理由は、活性化PHBPは、さらに活性化PHBPのセリンプロテアーゼの1カ所も切断して不活性化するためらしい。、PHBPはカスケード経路の第一段階に位置すると推測して、プロテアーゼ以外の内因性物質が活性化、活性化の維持に関与するのではないかと考え、糖質、脂質、非プロテアーゼ性タンパク質を共存させて活性化を調べた。その結果、リン脂質が活性化を促進することを見出した。この性質はXII因子に似ている。 2) 活性化PHBPの基質: 活性化PHBPが特異的に切断する血液蛋白質を、血清に活性化PHBPを添加して検討した。その結果、フィブリノーゲンを効率よく切断することを見出した。しかし切断部位はトロンビンと異なり、またフィブリンは形成しなかった。現在、フィブリンを凝固以外の生理活性を示すように活性化する(例えば、組織再生、血管新生など)のではないかとという仮説で研究を進めたい。 以上、まだ新規カスケード系を確認するに至っていないが、有望な状況になりつつある。
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