研究課題/領域番号 |
09877477
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
遠藤 恵美子 北里大学, 看護学部, 教授 (50185154)
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研究分担者 |
新田 なつ子 北里大学, 看護学部, 講師 (10172727)
斉藤 亮子 北里大学, 看護学部, 講師 (40276168)
稲吉 光子 北里大学, 看護学部, 助教授 (60203212)
竹村 華織 北里大学, 看護学部, 助手 (80265727)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | がん患者と家族 / 病気体験 / 看護介入 / 複雑系 / 質的研究 / マーガレット・ニューマン(M.Newman) / パターン(pattern) / トランスフォーメーション(transformation) / マ-ガレット・ニューマン(Margaret Newmon |
研究概要 |
本研究は、複雑系のパラダイムに立って、マーガレット・ニューマンの理論に基づいたパターン認識という看護介入の過程を、がん患者と家族と看護職員のパートナーシップという関係で体験したとき、その過程において家族の病気体験はどのように変化を遂げていくかを理解することであった。研究参加者(がん患者と家族)は、家族のなかで妻であり母である主婦ががんの診断や再発により入院を余儀なくされ、窮地の状況にある10組の家族であった。 ほとんどの家族がパートナーシップの下で、家族のパターンを認識し、今直面している困難な時期に意味を見い出た。そして、家族員はお互いに思いやりある言葉を掛け合ったり、行動に出るようになった。窮地に直面していた家族全体が再組織し新しい家族の在り方を見い出したと解釈した。そしてこの結果はニューマン、ボーム、プリゴジンらの理論とよく適合した。また、この過程を通して、看護職員も自分が固定観念に囚われている限り相手を理解することが困難であることを学んだ。この介護介入は、2回だけの家族との面接でも役立つことが伺えたので、より看護実践に導入可能であるために研究を続ける必要がある。
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