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重度言語障害児のためのパーソナルコンピュータ用会話エイドシステムのモデル開発

研究課題

研究課題/領域番号 09878036
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 教育工学
研究機関信州大学

研究代表者

小島 哲也  信州大学, 教育学部, 教授 (80153534)

研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード言語障害 / 補助代替コミュニケーション / 会話エイド / パーソナルコンピュータ / ソフトウェア
研究概要

本研究の目的は、小島らが開発を進めてきたパーソナルコンピュータ用会話エイドソフトウェア(PICOT)を基本にして、重度言語障害児(者)用会話エイドのモデルシステムを開発することにある。最終年度である今年度は昨年度からの継続課題である以下の研究を行い、ほぼ予定通りの成果を得ることができた。
1.会話エイドの音声フィードバック機能に関する実験的評価
会話エイドの音声出力による聴覚的フィードバックは、利用者の非音声記号の使用と理解を促進することが期待できるが、その効果に関する実験的検討は少ない。そこで、昨年度までの実験結果をふまえ、図形シンボルのメッセージを2者間で伝達する疑似コミュニケーション場面を用いて、メッセージの発信と受信における音声フィードバックの影響について検討した。健常児12名(小学校1年生)の発信および受信における系列再生の成績を分析した結果、メッセージの受信において音声フィードバックの促進的効果を認めることができた。今回のデータを含め、これまでの評価実験で得られた結果を第26回日本聴能言語学会(2000年6月)において報告する予定である。
2.PIOCOT用図形シンボルライブラリー開発のための予備研究(意味了解性の評価)
この研究は、PICOTで利用可能な図形シンボルを音声データとともに附属ライブラリーとして開発し、コミュニケーションの目的や用途に応じて利用できるユーティリティソフトウェアとして提供するための予備作業として行われた。ライブラリーに登録する候補語彙240項目について、図形シンボルによるデザイン(昨年度実施済み)の意味了解性を評価した。現職教員120名(評価I)および大学生120名(評価II)を対象に、命名テストと照合テストの2つの手続きを用いて各シンボルの意味了解性を評価した結果、候補語彙項目の約40%(88語)において照合テストの意味了解度が比較的低いことが判明した。今後、これらの図形シンボルについては意味了解性を高めるためにデザインを改良する必要がある。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小島哲也: "AACの臨床に求められるもの:行動分析学における最近の研究動向から"聴能言語学研究(日本聴能言語学会誌). Vol.6,No.1. 26-31 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 小島哲也: "AACの臨床に求められるもの-行動分析学における最近の研究動向から" 聴能言語学研究(日本聴能言語学会誌). 16巻・1号 印刷中. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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