研究課題/領域番号 |
09878041
|
研究種目 |
萌芽的研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
吉田 稔 信州大学, 教育学部, 教授 (40201016)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
|
キーワード | 学習意欲 / 数学学習 / 物語 / メタ認知 / 数学史 / 教材化 / コミュニケーション / オリガシクス / 物語性 (ストーリー性) / 認知 / 想像力 (イマジネーション) / 感性 / 理性 / 総合 |
研究概要 |
数学学習を物語性という視点からとらえたとき、次のような研究課題を新しい相貌のもとでとらえることができた。 1. 興味、関心の喚起を促す学習 数学学習における興味、関心、すなわち内発的な動機づけは、意外性や理解の不確かさによって生じるが、そこには「笑いのメカニズム」や、「ずれ」の認識が大きく関与し、それらが実は「物語」や「劇的なるもの」を産み出す主要な要因であることが、各種の授業実践や数学のビデオの視聴を通して推察できた。 2. コミュニケーションと数学教育 コミュニケーションを対自的、対他的な観点からとらえたとき、それらはモノクローグとダイアローグとして考察することができる。つまりコミュニケーションと数学学習との関連を考えるとき、モノクローグ的数学、ダイアローグ的数学という形で数学をとらえることができ、後者の数学教育をもとにした考察を深める過程において、数学を「語る」という行学が、数学の理解に算的な変化を促し、同時に数学学習における共同性を創出させる可能性があることがわかった。 3. 数学史の教材化 物語的視点が「数学基礎」(新学習指導要領)の内容構成に大きく役立つことがわかった。特にリクールの「時間と物語」(新曜社)が有効であることがわかった。
|