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ラテンアメリカ出身留学生の日本適応と自国適応に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09878053
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 日本語教育
研究機関名古屋大学

研究代表者

田中 京子  名古屋大学, 留学生センター, 助教授 (60236578)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード留学生 / ラテンアメリカ / 適応 / 再適応 / 日本適応
研究概要

今年度は、昨年度の継続としてラテンアメリカ出身の留学生の日本適応と帰国後の再適応の問題に関して在日の留学生に面接調査を行い、帰国後の元日本留学生にはアンケート調査をした。次のように結果をまとめている。(アンケート調査は今後も継続する予定であり、将来は帰国後の留学生を訪問して面接調査をすることを希望している。)
ラテンアメリカ出身の留学生にとって日本で学業、生活を営むうえで障害となっている人間同士の上下関係や稀薄な人間関係について、多くの留学生は、問題に感じながらも無理に改善しようとはせず、その状況に自分を合わせている。経済問題、社会問題の多い地域から来た彼等は、すべてにおいて完璧な状態を作るというのは難しいことを知っている。日本人とのつきあいを通して、自分の気持ちを見せなかったり、小声で話したり、人生に対する情熱を失いかけたりしたと自身の変化を感じる人もいる。しかし、日本人とは得られない共感と友情に満ちた人間関係を、多くの留学生は、日本にいるラテンアメリカ人の仲間たちと保っている。そこで、帰国について最も期待していることも、自国での暖かい人間関係の中に戻れる、ということである。
一方、「時間を守る」ということに象徴されるような規律や計画性を身につけたこと、自己防衛の本能が薄れたこと,社会秩序に慣れたことを意識し、帰国後の自国文化への再適応に不安を感じている。
既に帰国した留学生は、日本で学んだ責任感、効率、誠実さ、というような面をより一層評価し、自分や回りの人の生活でもそれらを実践していこうとしている。しかし、学んだことを分かちあえる仲間やそれらを生かす土壌が不足していることを問題に感じている。また、自国の人間関係の温かさを実感しより一層評価し、この点では何ごとにも変え難いと感じている。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 田中京子: "異文化の中の人間関係-在日ラテンアメリカ出身留学生に聞く-" 『留学交流・指導研究』全国国立大学留学生指導研究協議会発行. 第2号(発表予定). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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